@偽情報で踊らされるテレ朝報道番組
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テレビ朝日が6月10日午前と夕方のニュース番組で放映した金正雲氏としての顔写真が、韓国メディアの指摘でソウル在住で建設業の韓国人男性の顔写真であることがわかったという。
夜の番組「報道ステーション」では、古館伊知朗番組キャスターが「内容の信憑性に疑いが出ている以上、番組予定として公表していたとしても、そのことを放送で伝えることは出来ないとし、予告放映を中止し、そのことをを謝罪した。
テレビ朝日の写真の入手経路は明らかになっていないが、テレビ局相手に偽の情報で番組を変えさせてしまった人物が存在したわけです。
報道に従事するものとして、いまだ確認できないものを真っ先に衆に知らしめるという行為はまさにすばらしい快感であろう。
だが常にその真偽の確認は報道者側に残っている。その信憑性が確かなものになって初めて放送に供与されるものだと考えられる。
今回の件についてはいまだ誰も確認したことのない金正雲氏の写真が、テレビ朝日の情報として得られたとき、どのような確認をしたかということであろう。最近の傾向ではほとんど真偽の確認は行われず、功をあせるあまり早さだけが競われてしまっているようだ。
放送には、真実であること、正確であること、迅速であること、この三つが求められるものだと思う。このうち一番大事なことが、真実であることである。このことが事実に基づいて正確に素早く国民に伝えられるということが、放送の主眼であるといえる。