四字熟語 | 読み方 | 意味 |
栄位勢利 | えいいせいり | 名誉と地位と権力と利益。 |
盈盈一水 | えいえいいっすい | あいする人と直接に会えないつらさ、清々とあふれる川の水に隔てられて再会できない彦星と織姫伝説による。 |
永永無窮 | えいえいむきゅう | 長く続いてきわまりないこと。 |
永遠偉大 | えいえんいだい | いつまでも立派なこと。いつまでも大きいこと。 |
永遠不変 | えいえんふへん | いつまでも変わらないこと。 |
永遠不滅 | えいえんふめつ | いつまでも滅びないこと。 |
永遠無窮 | えいえんむきゅう | いつまでも続いて、極まりがないこと。 |
影駭響震 | えいがいきょうしん | 影を見ただけで驚き、ひびきを聞いただけでふるえる。ちょっとしたものにも驚く。(= 風声鶴唳) |
栄華之夢 | えいがのゆめ | 華やかに世を過ごしている自分を見た夢。また、栄華の儚さを、夢に喩えて言う。 |
英華発外 | えいかはつがい | 物事のすぐれた美しさが表面に現れること。すぐれた詩や文章、名誉、ほまれの意。 |
永久不変 | えいきゅうふへん | いつまでも変わらぬさま。 |
永劫回帰 | えいごうかいき | 宇宙は永遠に循環運動を繰り返すものであるから、人間は今の一瞬一瞬を大切に生きるべきだ、とするドイツの哲学者ニーチェの根本思想。 |
永劫無極 | えいごうむきょく | いつまでも続いて、極まりがないこと。 |
栄枯窮達 | えいこきゅうたつ | 栄えることと衰えること、また困窮することと栄達すること。 |
栄枯盛衰 | えいこせいすい | 繁栄がいつまでも続くことはなく、いずれは衰える。栄えれば滅びる。栄枯盛衰は世の習い−繁栄と衰退を繰り返す、世の中のはかなさをいう。 |
栄枯転変 | えいこてんぺん | 人の境遇が、栄えたり衰えたり、移り変わること。 |
英姿颯爽 | えいしさっそう | きりっと引き締まって、いかにもりりしく勇ましいさま。きびきびとして勢いのある様子。 |
永字八法 | えいじはっぽう | すべての字の書き方の基本が「永」の一字に含まれているとして、運筆の八法を伝授する書法。 |
英俊豪傑 | えいしゅんごうけつ | 才能や能力がきわだって優れた者。 |
郢書燕説 | えいしょえんせつ | こじつけてもっともらしく説明すること。 |
詠雪之才 | えいせつのさい | 文才のある女性を褒め称えて言う言葉。 |
曳尾塗中 | えいびとちゅう | 高い地位に上がって束縛されるよりも、たとえ貧しくとも自由な生活をするほうが楽しいというたとえ。 |
英邁闊達 | えいまいかったつ | 才知が非常にすぐれ、心が広くおおらかなこと。 |
盈満之咎 | えいまんのとが | 満ちれば欠ける。何事も満ち溢れるほどになるとかえって禍いを招くという戒め。 |
英明果敢 | えいめいかかん | 才知に優れ、道理に明るくしかも思い切りのいいこと。 |
英雄欺人 | えいゆうぎじん | 才知のすぐれた人物は、常人の考え及ばないようなことをして人の意表をつくという意。 |
英雄豪傑 | えいゆうごうけつ | 優れてえらく強い人のこと。 |
英雄好色 | えいゆうこうしょく | 英雄は女性を好む性向にある。 |
栄耀栄華 | えいようえいが | 富や地位を得て、繁栄し得意になること。転じて驕り・贅沢を尽くすこと。 |
益者三楽 | えきしゃさんごう | 有益な三つの楽しみ。第一に礼楽に親しみ調和のとれた暮らし。第二に人の美点を話題にする。第三は立派な友を多く持つこと。 |
益者三友 | えきしゃさんゆう | 友人を選ぶ時の心得を述べた言葉で、交際して有益な三種の友人(正直、誠実、博識のこと。 |
易姓革命 | えきせいかくめい | 王朝がかわること。 |
役夫之夢 | えきふのゆめ | 人生の栄華は夢のようにはかないものというたとえ。転じて、欲求不満を夢で補うこと。 |
駅路鈴声 | えきろのれいせい | 宿継ぎ馬の鈴の音。 |
廻向発願 | えこうほつがん | 自らが積んだ功徳(善行を人々や他のものに振りむけて、浄土に生まれようと願う心を起こすこと。仏事法要を営んでその功徳が死者の安穏をもたらすように期待すること。 |
依怙贔屓 | えこひいき | 一方だけにひいきすること。不公平。 |
会者定離 | えしゃじょうり | 会う者はかならず、離れる。人の世の無常をいう言葉。 |
越権行為 | えっけんこうい | ある職務にあるものが、与えられた権限の範囲外で行う行動。転じて、出過ぎた振る舞いをすること。 |
越俎之罪 | えっそのつみ | 自分の職分を超えて他人の仕事に干渉する罪。 |
越鳥南枝 | えっちょうなんし | 南から来た越の国の鳥は少しでも故郷に近い南側の枝に巣を作るように、鳥でも故郷を忘れがたいというたとえ。 |
越畔之思 | えつぱんのおもい | 自分の責務を守って他人の領分を侵さないように慎む心構え。 |
得手勝手 | えてかって | わがままなこと。他人の気持ちや立場を尊重しないで、自分だけに都合のいいように行動すること。 |
烏帽子親 | えぼしおや | 武家の男子の元服の祝儀で、親に代わって烏帽子をかぶらせ、烏帽子名をつける有力者。 |
煙雲過眼 | えんうんかがん | 物事の過ぎ去ってとどまらないことのたとえ。煙雲は消えやすいのでいう。事物を気にとめないさまをいう。 |
蜿蜿長蛇 | えんえんちょうだ | 行列などが、長い大きな蛇のように、うねりながら一列に続いているさま。延延長蛇。 |
鴛鴦之契 | えんおうのちぎり | 夫婦仲のむつまじいことのたとえ。 |
煙霞痼疾 | えんかこしつ | 自然の風景を愛する心が非常に強いこと。美しい風景を愛するのが病みつきになっているさま。転じて、旅行好き、隠居の意に用いる。 |
煙火中人 | えんかちゅうのひと | 煮たり焼いたりした物を食べる人の意味で、一般世間の人。 |
円滑洒脱 | えんかつしゃだつ | 物事の進行をかどたてず、すらすらとそつなくこなしていくさま。 |
轅下之駒 | えんかのこま | 人の束縛を受けて、自分では自由にならないこと。とうていその任務を果たす力のないことをたとえていう。 |
煙霞療法 | えんかりょうほう | 空気の清浄な所で病気を治療すること。 |
燕雁代飛 | えんがんだいひ | 春、燕が来る時雁は去り、雁が再び渡ってくる秋には燕が飛び去っていく。 |
燕頷投筆 | えんがんとうひつ | 文筆を捨てて武事につくことのたとえ。 |
延喜之治 | えんぎのち | 醍醐天皇の時代。延喜はその年号。よく治まったので善政の模範としていう。 |
遠御長駕 | えんぎょちょうが | (一遠方まで馬を走らせること。 (二転じて、遠方までも治め従えること。 |
延頸鶴望 | えんけいかくぼう | 首を鶴のように長く伸ばして相手を待ち望むさま。切実に待望する気持ち。今か今かと待つ。 |
遠交近攻 | えんこうきんこう | 遠くの国とは親しくして、近くの国を攻める。 |
猿猴取月 | えんこうしゅげつ | 実現不可能なことをして身を滅ぼすたとえ |
円孔方木 | えんこうほうぼく | 丸い穴に角の棒。物事が合わないこと。無益なこと。 |
猿号擁柱 | えんごうようちゅう | 弓の名人の凄腕をいうたとえ。 |
遠山之眉 | えんざんのまゆ | 青くかすむ遠くの山のような眉。美人の眉毛の形容。 |
掩耳盗鐘 | えんじとうしょう | 小策をろうして自分を欺き、悪事を働くこと。また、愚か者のたとえ。 |
燕雀鴻鵠 | えんじゃくこうこく | 小人物には大人物の遠大な心がわからないこと。 |
燕雀相賀 | えんじゃくそうが | 新居の落成を祝う言葉。燕と雀は人家に巣を作るので新しい家が完成すると、ともに喜ぶということ。 |
円熟無礙 | えんじゅくむげ | 人格・知識・技術などが、これ以上ないほどに熟達していること。 |
怨女曠夫 | えんじょこうふ | 年頃になっても、夫のないのを恨み嘆く女とつれあいがなくて恨み悲しむ男。 |
煙塵千里 | えんじんせんり | 軍隊が進軍して、ちりけむりがもうもうとして、千里も絶え間がないこと。 |
遠水近火 | えんすいきんか | 遠い所にあるものは急場の役には立たないということ。 |
嫣然一笑 | えんぜんいっしょう | にこやかに笑うようす。 |
遠走高飛 | えんそうこうひ | 高飛びする。遠方へ逃げること。苦境を脱して明るい道を求める意味もある。 |
燕巣幕上 | えんそうばくじょう | 危険な場所に居住すること。幕の上にツバメが巣を作るように不安定なこと。 |
円頂黒衣 | えんちょうこくえ | まるい頭に墨染めの衣。僧侶の姿をさす。 |
怨徹骨髄 | えんてつこつずい | 「怨み骨髄に徹す」といい、人を怨む気持ちが骨髄にまで達するほど強い ということの形容。 |
塩鉄之利 | えんてつのり | 政府の専売によっておさめる利益のこと。(塩と鉄の専売制度があった |
円転滑脱 | えんてんかつだつ | 人と争わずにうまく物事を運ぶこと。かどが立たないこと。 |
鉛刀一割 | えんとういっかつ | なまくら刀で物を断ち切る。自分の微力を謙遜していう語。 |
円頭方足 | えんとうほうそく | 人間。丸い顔、四角な足の意味。 |
延年益寿 | えんねんえきじゅ | 寿命を延ばす。長生きはいいことだ。長寿でめでたいこと。 |
淹博精核 | えんぱくせいかく | 広く行き渡り、詳しく確かなこと。 |
焉馬之誤 | えんばのあやまり | 文字の写し誤り。「焉」と「馬」の字は似ていて、間違えやすいのでいう。 |
煙波縹渺 | えんぱひょうびょう | もやがたちこめて、けむったような水面が遠く果てしなく広がっているようす。 |
鳶飛魚躍 | えんぴぎょやく | 自分の本性に従って思いどおりに生きる楽しさ。鳥のように自由に、水を得た魚のように |
猿臂之勢 | えんぴのいきおい | 軍の進退攻守を自由にすること。 |
偃武修文 | えんぶしゅうぶん | 武器を伏せて戦いをやめ、文徳によって平和な世の中を築くこと。 |
婉娩聴従 | えんべんちょうじゅう | 言葉や態度がしとやかで優しく、人の言うことに逆らわず素直に従うさま。 |
縁木求魚 | えんぼくきゅうぎょ | 誤った手段では目的が達成できない。不可能なたとえ。 |
円木警枕 | えんぼくけいちん | 勉強(学問に一所懸命励むこと。苦学すること。 |
円満解決 | えんまんかいけつ | 事件が穏やかに解決すること。 |
円満具足 | えんまんぐそく | 充分に満ち足りて不足のないこと。転じて人柄に欠点がなく温厚な様子を言う。 |
衍曼流爛 | えんまんりゅうらん | はびこり広がること。多く悪などがはびこることにいう。 |
延命息災 | えんめいそくさい | 寿命を延ばし、災いを除くこと。 |
鳶目兎耳 | えんもくとじ | トビの目のようによく見える目とウサギの耳のようによく聞こえる耳 |
円融滑脱 | えんゆうかつだつ | 何事も思うままで、角立たないこと。物事にこだわらず、そつなくこなすようす。 |
遠慮会釈 | えんりょえしゃく | 相手に対する思いやりのこと。他人に対して態度を慎みその心を思いやること。 |
遠慮近憂 | えんりょきんゆう | よく先のことまで考えて行動しないと、必ず急な心配事が起こって苦しむことになるという孔子の言葉。行き当たりばったりの行動を慎しみなさいということ。 |