四字熟語 | 読み方 | 意味 |
解衣推食 | かいいすいしょく | 自分の着物を着せてあげたり、自分の食べ物を人に食べさせたりするように人に厚い恩恵を施すことをいう。 |
誨淫誨盗 | かいいんかいとう | みだらな行為や犯罪をあおること。誨盗誨淫(かいとうかいいん) |
改易蟄居 | かいえきちっきょ | 武士の家禄を没収して士籍から除く刑罰と、表門を閉めさせ一室で謹慎させる刑。 |
海翁好鴎 | かいおうこうおう | 野心があると鳥もそれを察して近寄らない。野心を人に知られては折角の目的も達成しにくいというたとえ。 |
海外奇談 | かいがいきだん | だれも行ったことのない外国の話は何とでも言えるし自慢もできる。なんの根拠もないでたらめな話。 |
恢郭大度 | かいかくたいど | 心が広く大きい。度量が広い。 |
海角天涯 | かいかくてんがい | 天のはて、海のすみ、すなわちはるか彼方に遠く離れていること。 |
改過自新 | かいかじしん | 自分の過ちは素直に認め面目を一新すること。 |
海闊天空 | かいかつてんくう | 心が広く、何のわだかまりもないこと。 |
開巻劈頭 | かいかんへきとう | 物語のはじまり。 |
開巻有益 | かいかんゆうえき | 本を開けば必ず得るところがある。読書は有益であるということ。 |
瑰奇鬱イ | かいきうつりつ | 珍しく、深く険しい。 |
戒驕戒躁 | かいきょうかいそう | 驕らず焦らず騒がず、慎んで静かに堅実にやりなさいということ。 |
会稽之恥 | かいけいのはじ | 敗戦の恥辱。他人から受けたひどいはずかしめ。 |
改弦易轍 | かいげんえきてつ | 弦を取り替え、車の道を改める。方針、やり方、態度などを改変するたとえ。 |
開眼供養 | かいげんくよう | 新しく仏像・仏画が出来上がって安置する時行う仏眼を開く儀式法要。 |
開源節流 | かいげんせつりゅう | 財源を開拓して流出を節約する。収入を増やして支出を抑える健全財政のたとえ。 |
開口一番 | かいこういちばん | 口を開いて最初に言う言葉。話を始めるやいなや。口を開いたとたんに。 |
解甲帰田 | かいこうきでん | 武装を解いて田舎に帰ること。除隊して帰郷し、平和な暮らしに戻るたとえ。 |
邂逅相遇 | かいこうそうぐう | 偶然の出会い。思いがけずひょっこりと巡り合うこと。 |
回光返照 | かいこうへんしょう | 夕日の照り返し。日没直前に一時空が明るくなること。転じて、亡びる寸前に一時的に勢いを出すこと。 |
懐古趣味 | かいこしゅみ | 古いものに対する趣味。 |
解語之花 | かいごのはな | 「言葉を理解する花」の意で、美人のこと。 |
悔悟憤発 | かいごふんぱつ | 失敗や誤りを悔い、挽回しようと奮い立つこと。 |
開山祖師 | かいざんそし | 寺院を開いた開祖。転じて、ある物事を初めて行った先覚者、草分け、創始者のこと。 |
回山倒海 | かいざんとうかい | 山を引き回し、海をひっくり返すほどさかんな勢いをいう。 |
海市蜃樓 | かいしいんろう | 「蜃樓」とは蜃気楼のこと。蜃気楼のごとく、夢幻、まぼろしのごとく頼むに足らぬこと。 |
海市蜃楼 | かいししんろう | 蜃気楼。 転じて、虚しいもののたとえ。空中楼閣、まぼろしの意。 |
改邪帰正 | かいじゃきせい | 悪事から足を洗って、正道に立ち返ること。 |
下意上達 | かいじょうたつ | 下々の者の意見や事情などが、上位の者の耳に届くこと。 |
戒慎恐懼 | かいしんきょうく | 用心し、恐れる。 |
開心見誠 | かいしんけんせい | 胸襟を開いて真心を示すこと。 |
回心転意 | かいしんてんい | 思い直して態度を改める。考え直し翻意すること。改心する、〜仲直りする。 |
海誓山盟 | かいせいさんめい | 愛情が海や山のようにいつまでも変わらないことを誓う言葉。固く愛を誓うこと。 |
回生之業 | かいせいのぎょう | 死んだものを生きかえらせるわざ。起死回生の業。 |
階前万里 | かいぜんばんり | 遠くのこともみな天子が聞き知っていて欺くことができないこと。遠く離れていても、近く思われること。 |
開宗明義 | かいそうめいぎ | 巻頭において全書の主旨を明らかにする。談話や文章の冒頭で大要を述べること。 |
海内殷富 | かいだいいんぷ | 国内がにぎわい富む。 |
海内冠冕 | かいだいのかんべん | 天下第一。冠冕は首位の意味。 |
海内奇士 | かいだいのきし | 天下に類のない奇行の人物。 |
海内無双 | かいだいむそう | 天下に並ぶものがないほどすぐれていること。 |
怪誕不経 | かいたんふけい | 言動がでたらめで、あやしくて信用できない。筋道が通らず根拠がないこと。 |
介冑之族 | かいちゅうのぞく | 武士の一族。 |
槐鼎之任 | かいていのにん | 三公・大臣の役目。 |
海底撈月 | かいていろうげつ | 海に映った月を見て本物と思い、海底から月をすくい取ろうとする。無駄なことをするたとえ。 |
改天換地 | かいてんかんち | 大改造すること。自然環境天や社会地を徹底的に改変すること。一種の革命。 |
回天事業 | かいてんのじぎょう | 天地を動かすほどの大事業。 |
回天之力 | かいてんのちから | 天を回す力。転じて、衰えた勢いをもとに引き戻すこと。天子の心を良い方に変えさせる力。 |
改頭換面 | かいとうかんめん | 表面だけを改めて、内容の変わらないこと。頭を取り替え、面を付け替えても中身は同じということ。転じて、似たりよったりの意。 |
快刀乱麻 | かいとうらんま | もつれた麻を刀で断ち切るように、複雑にこじれて紛糾していることを見事に処理するようすのたとえ。 |
快馬加鞭 | かいばかべん | 疾走する馬に鞭むちを加える。速い上にも速くする。一層スピードアップすること。 |
開闢以来 | かいびゃくいらい | 天と地が初めてできたときから今まで |
開物成務 | かいぶつせいむ | 色々なことを開発し、事業を成し遂げること。 |
懐宝夜行 | かいほうやこう | 宝をいだいて夜行く。つまり危険な行動のたとえ。 |
怪妄迂僻 | かいもううへき | 怪しくて正しくない。 |
槐門棘路 | かいもんきょくろ | 中国の周代の大官と公卿の異称で、政界の最高幹部をいう。 |
開門揖盗 | かいもんゆうとう | 自ら災いを招くこと。自分で門を開いて盗賊を迎え入れること。 |
傀儡政権 | かいらいせいけん | ある国の思いのままに操られる政権のこと。 |
怪力乱神 | かいりょくらんしん | 人間の理性で説明のつかないような不思議な現象、事物のたとえ。 |
偕老同穴 | かいろうどうけつ | 夫婦がともに老い、同じ墓に葬られること。夫婦の仲が睦まじく幸福な結婚生活。 |
夏雨雨人 | かううじん | 夏の暑いときに、タイミングよく降る雨のように人に恵みをもたらすこと |
夏雲奇峰 | かうんきほう | 夏は入道雲が現れて空に珍しい形の峰を描く。 |
下学上達 | かがくじょうたつ | 手近な日常生活から現実的で切実な人の道を学び、次第に高邁な哲理や真理に達するという孔子の言葉。 |
蝸角之争 | かかくのあらそい | つまらないことで争うこと。また力のない者同士が争うこと。 |
呵呵大笑 | かかたいしょう | 大声をあげて笑うこと。 |
呵々大笑 | かかたいしょう | 声高く大いに笑うこと。下に動詞を伴って用いることが多い。 |
瓜葛之親 | かかつのしん | 親戚の縁につながること。 |
夏下冬上 | かかとうじょう | 炭火のおこし方。火種を夏は炭の下に、逆に冬は炭の上に置くと、よく火がおこるということ。 |
花顔雪膚 | かがんせっぷ | 花のように美しい顔と、雪のように白い肌。女性の容姿が美しいことのたとえ。 |
河漢之言 | かかんのげん | 天上の天の川が遠くて極まりないように、とりとめもない言葉。 |
花顔柳腰 | かがんりゅうよう | 花のように美しい顔と、柳のように細くしなやかな腰。女性の容姿が美しいことのたとえ。 |
蝸牛角上 | かぎゅうかくじょう | 取るに足らない争い。小競り合いのたとえ。 |
家給人足 | かきゅうじんそく | 世の中が繁盛しているたとえ。どの家も富んでいて人々もその生活に満足しているさま。 |
火牛之計 | かぎゅうのけい | 牛の角に刃をしばり、尾に火のついた葦束を結んで敵陣へ突っ込ませる戦術。 |
科挙圧巻 | かきょあっかん | 試験で最も優秀な成績を収めること。 |
河渠堙窒 | かきょいんちつ | 「河渠」は川や堀り割り、「堙窒」は流れが塞がってさまたげること。 河や堀り割りの流れが塞がって通じないこと。 |
河魚腹疾 | かぎょふくしつ | 魚は腹の中から腐敗が始まることから、国等が内部から崩壊していくたとえ。また腹の病気のこと。 |
架空無稽 | かくうむけい | 作りごとで、でたらめなこと。何のよりどころもなく、ほらを吹くこと。 |
隔岸観火 | かくがんかんか | 他人の災難に対して手を貸して救おうとせず、ただ傍観していること。 |
革故鼎新 | かくこていしん | 旧来の古いしきたりを改め、新しいものに変えること。「ふるきをあらため、あたらしきをとる」。 |
各自為政 | かくじいせい | それぞれが勝手に事を処理する。大局を顧みないで、自分勝手に振る舞うこと。縄張り根性のセクト主義のたとえ。 |
鶴寿千歳 | かくじゅせんざい | 鶴の寿命は千年といわれることから、長寿、長生きのこと。 |
各人各様 | かくじんかくよう | 一人一人が、さまざまであること。 |
隔世之感 | かくせいのかん | 時代が移り変わったという感じのこと |
廓然大公 | かくぜんたいこう | さっぱりとして物事にこだわらず、公平なこと。廓は「くるわ」の意から、がらんと中空になった広いさまをいう。 |
拡大解釈 | かくだいかいしゃく | 言葉や文章の意味を、自分に都合のいいように広げて解釈すること。「契約書を勝手に―する」 |
格調高雅 | かくちょうこうが | 詩歌、文章の体裁や調子が、上品で優雅なこと。 |
鶴汀鳧渚 | かくていふしょ | 鶴の遊ぶみぎわと、かものいるなぎさ。幽静な水辺の景色。 |
廓然大悟 | かくねんたいご | 迷いが晴れて完全円満な悟りを開くこと。 |
廓然無聖 | かくねんむしょう | 仏教で、何事にもとらわれない広々とした世界で、聖者も凡夫も平等無差別であるということ。禅の悟りの境地。 |
鶴髪童顔 | かくはつどうかん | 鶴のように白い髪と子供のように赤味を帯びた顔色。老人の血色のよい顔の形容。 |
格物究理 | かくぶつきゅうり | 一つ一つの事物について調べ、道理や法則を深く追求すること。 |
格物致知 | かくぶつちち | 事物の道理をきわめ、学問・知識を高めること。 |
各奔前程 | かくほんぜんてい | それぞれが自分の道を行く。自分の志望に添った道を選んで進むこと。 |
鶴鳴之士 | かくめいのし | 多くの人から信頼される人物。また、登用されずに冷遇されている賢人のたとえ。 |
鶴立企佇 | かくりつきちょ | 鶴が立つように、つま先立って待ち望むさま。 |
家鶏野雉 | かけいやち | 大事なものを嫌い、役に立たないものを好むこと。自分の家で飼っている鶏を嫌って野鳥の雉を珍重すること。 |
家鶏野鶩 | かけいやぼく | ありふれているものを軽視して、新しいもの、珍しいものをありがたがること。 |
花言巧語 | かげんこうご | 口先だけのうまい言葉、美辞麗句。花のように美しく飾って言い、巧みに語ること。 |
加減乗除 | かげんじょうじょ | 加法と減法と乗法と除法。四則演算。 |
寡見少聞 | かけんしょうぶん | 見聞が少なく知識に乏しいこと。 |
嘉言善行 | かげんぜんこう | よいことばとよい行い。立派なことばと立派な行い。 |
夏侯妓衣 | かこうぎい | すだれの異称。夏侯という人は晩年になって音楽を好み、回りに多くの妓衣(芸者)がいたが、いずれも衣服の装いがなく、客にすだれを隔てて奏楽させたという故事による。 |
仮公済私 | かこうさいし | 公事にかこつけて私腹を肥やすこと。公私混同して自分の利益を図るたとえ。公をかりて私をなす。 |
花紅柳緑 | かこうりゅうりょく | 花は赤色で柳は緑色である。自然のままで少しも人工を加えないこと。 |
火山帯礪 | かざんたいれい | |
加持祈? | かじきとう | 仏の力とその加護を祈念すること。 |
加持祈祷 | かじきとう | 病気や災難から逃れようとして神仏に祈ること。 |
寡二少双 | かじしょうそう | 並ぶ者がいないこと、二人といないこと。「寡二」も「少双」も二つとない意味。《出典》漢書「吾丘寿王伝」天下に双(ならび)少なく、海内に二寡(にな)し [類]天下無双 |
花枝招展 | かししょうてん | 花の枝が風に揺れ動く、はなやかなさま。転じて、女性が着飾って歩くさま。 |
和氏之璧 | かしのへき | 真価はなかなか世に認められない、というたとえ。ものの真価、真実を告げることの難しさをいう。 |
火主水従 | かしゅすいじゅう | 電力は火力発電が主で、水力発電は従ということ。 |
禍従口生 | かしょうこうせい | わざわいは口より生ず。言葉遣いにはよく注意しなさいというたとえ。 |
家常茶飯 | かじょうさはん | ありふれた事柄。日常茶飯 |
火上注油 | かじょうちゅうゆ | 火に油を注ぎ、事態をますます悪化させること。 |
過小評価 | かしょうひょうか | 実質より低く価値判断をすること。みくびること。 |
過剰防衛 | かじょうぼうえい | 不当な暴行を加えられた時、認められた限度を越えて、腕力・武器などで反撃すること。 |
華燭之典 | かしょくのてん | 結婚式や婚礼のこと。 |
華胥之国 | かしょのくに | 平和に治まった国。 |
華胥之夢 | かしょのゆめ | よい夢を見ること。 また昼寝をすることのたとえ。 |
家書万金 | かしょばんきん | 孤独な旅先、異国での生活にあっては、家族から来る手紙は、まさに万金の値打ちに相当するほど嬉しいということ。 |
禾黍油油 | かしょゆうゆう | 稲やきびがうるわしく盛んに生長しているさま。 |
花晨月夕 | かしんげっせき | 花の咲いた朝と月の出ている夜。転じて、春の朝と秋の夜の楽しいひと時。また、陰暦二月十五日を花晨、八月十五日を月夕という。 |
佳人才子 | かじんさいし | 才能ある男性と美しい女性。理想的な男女の組み合わせのこと。 |
佳人薄命 | かじんはくめい | 美人は運命に恵まれずとかく不幸になりがちであるの意味。また、美人はとかく短命であること。 |
禍心包蔵 | かしんほうぞう | 謀反(むほん)の心。 心中、悪だくみを抱いていること。 |
嘉辰令月 | かしんれいげつ | よき日とよき月。めでたい月日。縁起のよい時節。 |
佳辰令月 | かしんれいげつ | よい日とよい月のこと |
苛政猛虎 | かせいもうこ | 苛酷な政治は、猛獣の虎よりも害を及ぼすという意味。 |
禍棗災梨 | かそうさいり | 無用の本を刊行することのむだをそしる言葉。棗(なつめ)や梨の木は版木の材料。くだらぬ書物を次々に出版されては、「なつめ」や「なし」の木にとっては、とんだ災難ということ。 |
可操左券 | かそうさけん | 確かな証拠を手にしていること。転じて、充分に成就の見込みのあるたとえ。左券は契約の証拠として双方が一片ずつ所持した割符の左半分のこと。 |
過大評価 | かだいひょうか | 実質より高く価値判断をすること。 |
家宅捜索 | かたくそうさく | 捜査機関などが、職権によって人の住居に入り、証拠物件などを捜し求めること。 |
夏中疑氷 | かちゅうぎひょう | 識見や見解が狭いことのたとえ |
夏虫疑氷 | かちゅうぎひょう | 見聞、見識の狭いたとえ。夏しか知らない虫に、冬の氷の冷たさを言ってもわからない。 |
火中取栗 | かちゅうしゅりつ | 人にそそのかされ危ないことをするたとえ。人の利益のために危険をおかしてばかな目にあうこと。 |
火中之栗 | かちゅうのくり | 危険な目に遭うのを承知で、事態を収拾するため入りこむこと。 |
花中君子 | かちゅうのくんし | 蓮の異名。 |
花中神仙 | かちゅうのしんせん | 海棠の異名。 |
花朝月夕 | かちょうげっせき | 花のあしたと、月のゆうべ。春の朝と秋の夜の楽しい一時をいう。 |
花鳥諷詠 | かちょうふうえい | 自然とそれにまつわる人事を無心に客観的に詠ずること。 |
花鳥風月 | かちょうふうげつ | 天地自然の美しい風景。また、それらを鑑賞することや、題材にした詩歌・絵画をたしなむ風雅の道をいう。 |
赫赫之名 | かっかくのな | 盛んに現れる名誉。 |
活火激発 | かっかげきはつ | 盛んに燃えさかる炎が、激しくわき起こること。 |
隔靴掻痒 | かっかそうよう | 靴を隔てて痒い所をかくように、思うようにならなくて非常にもどかしいという意味。 |
活気横溢 | かっきおういつ | 生き生きとした気分が、あふれんばかりにみなぎっていること。 |
渇驥奔泉 | かっきはんせん | 勢おいが極めて盛んで急であること |
鴬鳩笑鵬 | かっきゅうしょうほう | 小物が大人物の行為を笑うたとえ。鵬が三千里も滑空すると聞いて、小鳥たちが笑ったというお話。 |
活計歓楽 | かっけいかんらく | 贅沢を極め、喜び楽しむ生活。また、そのような暮らしをすること。 |
割鶏牛刀 | かっけいぎゅうとう | 小さいことを処理するのに大きな道具を用いる必要はない。転じて、小事を処理するのに大人物の手を借りる必要はない、ということ。 |
渇仰随喜 | かつごうずいき | 仏教で、心から喜んで仏道に帰依し、仏を厚く信仰すること。また、他人の姿や行動に好意を寄せ、心からあこがれ慕うこと。 |
確乎不動 | かっこふどう | 意志や精神がしっかりして、ものに動じないこと。 |
確固不抜 | かっこふばつ | 意志や精神などがしっかりとしていて動じないさま。 |
確乎不抜 | かっこふばつ | 意志がしっかりしていて動揺しないさま。 |
割股満腹 | かっこまんぷく | 自分の股の肉を切り取って食べて満腹しても自身は滅びる。一時しのぎの利益を図ったがためにかえって身を滅ぼすこと。また、人民を犠牲にして、かえって君主が滅びるたとえ。 |
活殺自在 | かっさつじざい | 生かすも殺すも、こちらの思いのままであること。転じて、自分の思いどおりに相手を動かし、扱うこと。 |
豁然大悟 | かつぜんたいご | 仏教で、疑いや迷いが解け、悟りを開くこと。 |
闊達豪放 | かったつごうほう | 度量が広く、大胆で、細かいことにこだわらないようす。 |
闊達自在 | かったつじざい | 度量が広く、小さなことにこだわらないようす。思いのままにのびのびとしているさま。 |
豁達大度 | かったつたいど | 心が広く度量の大きいこと。 |
闊達無礙 | かったつむげ | 度量が広く、小さなことにこだわらないようす。思いのままにのびのびとしているさま。 |
活剥生呑 | かっぱくせいどん | 生きているまま皮を剥ぎ、丸のみする。他人の文章や詩歌をそのまま盗用するたとえ。 |
活発婉麗 | かっぱつえんれい | 生き生きとしてしなやかで美しいこと。 |
活溌溌地 | かっぱつはっち | 勢いがあるさま。非常に元気のよいさま。 |
刮目相待 | かつもくそうたい | 目をこすってよく見る。人の進歩、成功の著しいのを待望するたとえ。 |
家庭円満 | かていえんまん | 家族の生活が、問題なく穏やかに営まれていること。 |
花天月地 | かてんげっち | 空には花が咲き、地には月影がみちわたっている。花咲く陽春のころの月夜のけしきをいう。 |
瓜田李下 | かでんりか | 人に疑われるようなことはするなというたとえ。疑いを受けるような状況に身を置いてはならないという教え。李下瓜田りかかでん。 |
家徒四壁 | かとしへき | 家は四方の壁があるだけ。家の中に何も無い極貧の形容。赤貧洗うがごとしの状況。 |
河図洛書 | かとらくしょ | 得難い図書のたとえ。一般に用いられる「図書」の語源でもある。 |
家内安全 | かないあんぜん | 家屋や家族の者に災害や病気などといった問題がなく、平穏であること。 |
家内狼藉 | かないろうぜき | 家の中が散らかって、乱雑になっていること。 |
下筆成章 | かひつせいしょう | 文才に恵まれていて、詩文を書き上げるのがきわめて速いこと。「筆を下せば章を成す。」 |
家貧孝子 | かひんこうし | 貧しさの原因はともかく、貧乏な家からは親孝行の子供が出るものだということ。 |
歌舞歓楽 | かぶかんらく | 歌や舞といった遊びを楽しむこと。遊興。 |
禍福倚伏 | かふくいふく | 災いと福が表裏一体となって交互に出現することの例え。 |
禍福糾縄 | かふくきゅうぼく | 禍福は糾える縄のごとし。禍福(かふく)は表裏一体で、災いが転じて福となったり、福が災いの元になったりする。禍と福はどちらか一方が続くのではなく交互にやってくるものだ。(縄は糸偏に墨) |
禍福得喪 | かふくとくそう | 災いにあったり、幸せにあったり、出世して位を得たり、また位を失ったりすること。 |
禍福無門 | かふくむもん | 偶然ともとれる災いや幸せも、自分自身で招き寄せるものだというたとえ。 |
寡聞少見 | かぶんしょうけん | 見聞が狭く、世間知らずで見識のないこと。 |
寡聞浅学 | かぶんせんがく | 見聞が狭く、学識の深くないこと。 |
唐草模様 | からくさもよう | つる草のはいまわる様子をかいた模様。 |
烏之雌雄 | からすのしゆう | 烏の雌と雄とは区別がつけにくいことから、物の是非善悪が紛らわしいことのたとえ。 |
下里巴人 | かりはじん | 通俗的な音楽や文芸作品のたとえ。大衆受けのする歌謡曲、演歌、大衆小説、娯楽小説のたぐい。 |
河梁之吟 | かりょうのぎん | 送別の詩。送別のことを河梁別(かりょうのべつ)ということから。 |
迦陵頻伽 | かりょうびんが | 声の大変美しいもののたとえ。声の美しさをたたえるときに使う。 |
華麗奔放 | かれいほんぽう | きわめてはなやかで思うままに振る舞うこと。 |
寡廉鮮恥 | かれんせんち | 心がよこしまで恥をしらないさま。廉は心が清く正しいこと。 |
苛斂誅求 | かれんちゅうきゅう | 税金や借金などを厳しく取り立てること。 |
夏炉冬扇 | かろとうせん | 夏の火鉢と冬の扇のように役に立たない人物や意見と物。 |
川瀬餓鬼 | かわせがき | 溺死者のために、川のほとりや舟の中で行なう供養。施餓鬼会(法会)のこと。 |
簡易軽便 | かんいけいべん | 手軽で便利なこと。また、礼儀作法などにうるさくないこと。 |
敢為邁往 | かんいまいおう | 目的に向かって困難をものともせず、自ら思い切って、まっしぐらに進んで行くこと。 |
間雲孤鶴 | かんうんこかく | 隠者の自由な生活。 |
閑雲野鶴 | かんうんやかく | 俗世に煩わされず、悠々自適の生活を送ることをいう。静かに浮かぶ雲と野に遊ぶ鶴。 |
鑑往知来 | かんおうちらい | 過去のことをよく参考にして将来を展望し、見通しを立てる。「往をかがみとして来を知る」。 |
感恩戴徳 | かんおんたいとく | 心からありがたく思って感謝感激するさま。恩に着て敬愛の念を持つこと。 |
韓海蘇潮 | かんかいそちょう | 韓愈の文は広々として海のようであり、蘇軾の文は波瀾があって潮のようだという意味。 |
感慨悲慟 | かんがいひどう | 非常に悲しみ嘆くこと。 |
感慨一入 | かんがいひとしお | いちだんと感慨(かんがい)が深いこと。 感慨無量, かんがいむりょう, 言い尽くせないほど深く身にしみて感じること。 |
感慨無量 | かんがいむりょう | 感慨がはかり知れないほどである。胸いっぱいにしみじみ感じること。 |
干戈倥偬 | かんかこうそう | 戦争で忙しいこと。倥偬は忙しいさま。 |
鰥寡孤独 | かんかこどく | 妻に先立たれた夫と、夫に先立たれた妻と、両親を失った子どもと、ひとり者。身寄りもなく困窮している人々のたとえ。 |
轗軻数奇 | かんかすうき | 人の不運なようす。 |
干戈騒乱 | かんかそうらん | 戦争などの騒ぎが起こって、世の中の秩序が乱れること。 |
閑花素琴 | かんかそきん | 静かに美しく咲いた花と、装飾のない簡素な琴。閑静な春の雰囲気を醸し出すもののたとえ。 |
轗軻不遇 | かんかふぐう | 思いどおりにゆかないさま。 |
緩歌慢舞 | かんかまんぶ | 緩やかなテンポの歌と舞のこと |
侃侃諤諤 | かんかんがくがく | 堂々と議論する事。遠慮せず、正論を主張するさま。 |
侃々諤々 | かんかんがくがく | 遠慮することなく、言いたいことを言い盛んに議論するさま。侃侃諤諤。 |
観感興起 | かんかんこうき | 目に見、心に感動して奮起する。 |
官官接待 | かんかんせったい | 公務員が公務員を接待すること。 |
間関流離 | かんかんりゅうり | たびたび苦難にあい諸方を放浪すること。 |
歓喜抃舞 | かんきべんぶ | 喜んで手を打って舞う。抃は手をうつ。 |
緩急剛柔 | かんきゅうごうじゅう | 寛大に接したり、厳しく接したり、時には頑固に、時には柔和に接すること。相手に対して、適切な対応が自在にできること。 |
緩急自在 | かんきゅうじざい | 物事を自由自在に操ること。速度などその場その場に応じて自由自在に調節すること。 |
汗牛充棟 | かんぎゅうじゅうとう | 所有している本が非常に多いこと。 |
歓欣鼓舞 | かんきんこぶ | 踊り上がって喜ぶさま。にぎやかに、息をはずませ、鼓をたたいて歓喜するようす。 |
艱苦奮闘 | かんくふんとう | 艱難辛苦に耐え、刻苦勉励し、奮闘すること。頑張って困難を乗り越えること。 |
甘言蜜語 | かんげんみつご | 相手に取り入るための甘い言葉。甘言は相手の気持ちをさそう甘い言葉。蜜語は男女の甘い語らい、むつごと。 |
酣紅爛紫 | かんこうらんし | 美しく染まっている赤や紫の色。色とりどりの秋の木の葉の形容。酣はたけなわ、爛は十分に熟したこと。真っ盛りのこと。 |
換骨奪胎 | かんこつだったい | 骨をとりかえ、子宮を取って使う意で、古いものに新しい工夫をこらして再生することにいう。 |
冠婚葬祭 | かんこんそうさい | 元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の、四つの重要な礼式。慶弔の儀式。 |
寒山枯木 | かんざんこぼく | ものさびしい山と枯れた木々。冬枯れのさびしい風景のたとえ。 |
寒山拾得 | かんざんじっとく | 唐の僧、寒山が経典を開き、同じく高僧の拾得がほうきを持っている姿は禅画の好題材となっている。 |
甘酸辛苦 | かんさんしんく | 人の味覚のこと。この順番に味覚は発達する。 |
感情移入 | かんじょういにゅう | 自分の感情や精神を他の人や自然、芸術作品などに投射することで、それらと自分との融合を感じる意識作用。 |
寒松千丈 | かんしょうせんじょう | 松は厳しい冬の寒さにもめげず、緑の葉をつけて岩の上に毅然とそびえる。節操の堅いこと。 |
干将莫邪 | かんしょうばくや | 古代の二ふりの名剣の名。名剣のたとえ。干将は春秋時代の呉の刀工。莫邪はその妻の名。 |
関雎之化 | かんしょのか | 関雎の詩による教化。関雎は「詩経」周南の編名。周の文王とそのきさきの盛徳をほめその感化が人民に及んだとされる。転じて、人君の家庭内の和合の徳が天下の人民を感化すること。 |
閑人閑話 | かんじんかんわ | これという用のない閑人(ひまじん)の無駄話。 |
寛仁大度 | かんじんたいど | 寛大で慈悲深く、度量の大きいこと。 |
奸人之雄 | かんじんのゆう | 悪人の中のかしら。 |
韓信匍匐 | かんしんほふく | 大望のあるものは、目前の恥辱を堪え忍ばなければならないというたとえ。 |
甘井先竭 | かんせいせんけつ | いいものは、早くなくなるというたとえのこと |
坎井之蛙 | かんせいのあ | 井戸の底の蛙。識見の狭いことのたとえ。 |
干戚羽旄 | かんせきうぼう | 武の舞と文の舞。 |
勧善懲悪 | かんぜんちょうあく | 善行を勧め励まし、悪事を懲らしめること。 |
完全燃焼 | かんぜんねんしょう | 最後まで燃え尽きること。十分に力の限りを尽くして事に当たることのたとえ。 |
渙然氷釈 | かんぜんひょうしゃく | 氷が解けるように疑問や迷いが解けてなくなる。 |
完全無欠 | かんぜんむけつ | どの点から見ても、まったく欠点・不足がなく完璧であること。 |
簡素清貧 | かんそせいひん | 飾らず質素で、貧しいながらも心清らかであること。 |
官尊民卑 | かんそんみんぴ | 政府・官吏を尊く、人民を卑しいとすること |
冠帯之国 | かんたいのくに | 礼儀に厚い国。 |
肝胆相照 | かんたんあいてらす | 互いに心の底を打ち明けて話すことができる間柄。 |
肝胆胡越 | かんたんこえつ | 見方によっては、近い関係のものも遠く、また異なったものも同じに見えるということ。 |
邯鄲之歩 | かんたんのほ | 他人の真似ばかりして、自分を忘れてしまうこと。 |
邯鄲之夢 | かんたんのゆめ | 人生の栄華のはかないことをいう。唐の盧生が邯鄲で道士呂翁の枕を借りて仮寝した間に、富貴栄華をきわめて一生を終わるまでの夢を見たという故事。 |
簡単明瞭 | かんたんめいりょう | 単純ではっきりとしていて、要領を得てわかりやすいこと。 |
涵蓄淵邃 | かんちくえんすい | じゅうぶんに深く研究すること。含蓄のあること。 |
奸智術策 | かんちじゅっさく | 腹黒い策謀。悪知恵と陰謀。また、よこしまで邪悪な考え。 |
管中窺天 | かんちゅうきてん | 管の中から天をうかがうの意。視野や見聞の極めて狭いことのたとえ。 |
歓天喜地 | かんてんきち | 天を仰いで歓び、地にうつむいて喜ぶ。非常に喜んでいる ようす。 |
旱天慈雨 | かんてんじう | 日照りのときに降る恵みの雨のこと |
撼天動地 | かんてんどうち | 天地をゆり動かすこと。転じて、活動の目ざましいこと。大事業などにいう。また、音声が非常に大きいことのたとえ。 |
観天望気 | かんてんぼうき | 天を観察し、気を望む。天気を観望すること。予報官より、海辺の漁師のほうが、よく当てる場合がある。 |
甘棠之愛 | かんとうのあい | すぐれた為政者に対する尊敬と思慕の情。「甘棠」は甘い梨のこと。 |
貫道之器 | かんどうのき | 文章をいう。 |
関東八州 | かんとうはっしゅう | 相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野の8カ国の総称。 |
環堵蕭然 | かんとしょうぜん | 家が狭く、みすぼらしいさま。 |
環堵之室 | かんとのしつ | 四方それぞれ一堵の小室。狭い住居。 |
艱難辛苦 | かんなんしんく | 困難な状況や辛い場面に出会い、苦しみ悩むような大変な苦労。 |
艱難多事 | かんなんたじ | 難儀で、面倒なことの多いこと。 |
奸佞邪智 | かんねいじゃち | 心がひねくれていて、悪知恵があること。 |
奸佞邪知 | かんねいじゃち | 心がねじけていて、悪知恵を働かせて上手にこびへつらうこと。また、その人。 |
感応道交 | かんのうどうこう | 信仰心が仏に通じて利益(りやく)があること。仏と心が通じ合うこと。 |
看破紅塵 | かんぱこうじん | 浮き世を見限る。俗世間に愛想をつかす。また俗世から逃避すること。「紅塵」は俗世のたとえ。 |
汗馬刀槍 | かんばとうそう | 戦場において、馬に汗をかかせて骨を折り、刀ややりを使って戦い、戦功をたてること。 |
汗馬之功 | かんばのこう | 戦功。馬を乗り回して取った功績の意味。 |
汗馬之労 | かんばのろう | 物事をまとめるために、奔走する苦労。 |
韓范欧富 | かんぱんおうふ | 北宋の名臣、韓g・范仲淹・欧陽修・富弼の四人のこと。 |
韓悲白楽 | かんびはくらく | 韓愈(かんゆ)には悲観的な詩作が多く、白楽天(白居易)には名前のとおり楽天的な傾向の詩が多いということ。 |
干舞羽舞 | かんぶうぶ | 夏の禹王が始めたという舞楽。干はたて、武の舞に用い、羽は鳥の羽で文の舞に用いた。これを演奏したところ苗族(雲南方面の未開人)も帰順したという。 |
感孚風動 | かんぷふうどう | 人の心を感動させ、感化すること。 |
感奮興起 | かんぷんこうき | 心に感じて発奮すること。 |
完璧帰趙 | かんぺききちょう | 完全無欠の意の「完璧」の語源。 |
管鮑之交 | かんぽうのまじわり | 互いによく理解し合っていて、利害を超えた信頼の厚い友情のこと |
官民格差 | かんみんかくさ | 官吏と民間人の間に差や開きがあること |
簡明率直 | かんめいそっちょく | 飾りけがなく、簡潔でわかりやすいこと。 |
簡明扼要 | かんめいやくよう | 簡潔明快で要を得る。簡にして要点を得て、よく筋道が通って理解しやすいこと。 |
慣用手段 | かんようしゅだん | なれた仕方。いつもの手。常套手段。 |
歓楽哀情 | かんらくあいじょう | 「歓楽極まりて哀情多し」。あまり遊び過ぎてうつつを抜かしているとかえって悲しくなってくるものであるということ。 |
冠履転倒 | かんりてんとう | かんむりとくつが、その置き場所を換えること。立場や価値などの、上下の位置が転倒することのたとえ。 |
冠履倒易 | かんりとうえき | 上下の秩序がくずれて、逆さまになるたとえ。 |
韓柳李杜 | かんりゅうりと | 韓愈・柳宗元・李白・杜甫。ともに唐代の文学者。韓・柳は文に長じ、李・杜は詩に長じている。 |
閑話休題 | かんわきゅうだい | むだばなしや前置きを打ち切って、話の本題に入ること。 |