四字熟語 | 読み方 | 意味 |
五位六位 | ごいろくい | 宮中における位階。五位には仏語で出生以後の生涯の区分や一切の存在、事象の五つの類別などがある。 |
五一三六 | ぐいちさぶろく | サイコロの目は一と五の目が向かい合っていないことから、くいちがっていること、ちぐはぐなことをいう。博打では五・一.三・六がいずれも値打ちのない数であることから、似たり寄ったりで取るに足りないことをいう |
五陰盛苦 | ごおんじょうく | 八苦の一つ。「五陰」とは、普通の人間の持つ5つの要素「色・受・行・想・識」のこと。この「五陰」が熾烈なために起こるストレスのこと。ジェラシーなど。 |
五運六気 | ごうんろっき | 中国・宋時代の医方。当時流行した性理説に基づく病理説。疫病を木・火・土・金・水の五行運転の気と初・一・二・三・四・五・終(風・火・暑・燥・温・寒)の六節の「化」に帰しその理を明らかにしてその治療の方策を立てようとした説のこと。 |
五音四声 | ごおんしせい | 五音−日本・中国の音楽の理論用語。音階や施法の基本となる五つの音。各音は低い方から宮(きゅう)・商(しょう)角(かく)徴(ち)羽(う)と呼ばれ、ドレミソラと同様な音程関係になる。四声−中国音韻学では漢字音の四種の声調の総称。平声・上声・去声・入声をいう。 |
五音七声 | ごおんしちしょう | 中国・日本の音階で梵唄(声明のひとつ)の音符に用いる。五音に変徴・嬰羽を加え変宮は嬰商として七声とする。 |
五家七衆 | ごけななしゅう | 中国唐末から南宋にかけて栄えた禅宗の五宗派、臨済・?仰・曹洞・法眼に臨済の分派である黄竜・楊岐の二宗派を併称していう語。 |
五戒十重 | ごかいじっじゅう | 在家の仏教信者が守るべき五つの戒めと、十の禁戒のこと。五戒は、1. 生き物を殺さない、2. 盗みをしない、3. 性に関して乱れない、4. 嘘をつかない、5. 大酒しないこと。これらを破ると地獄へ落ちる |
五角六張 | ごかくろくちょう | 五日に角宿にあい、六日に張宿にあう意で、この両日はものごとがうまくいかないことが多いといわれていることから、転じてなにをやってもうまくいかない日・凶日のたとえ。 |
五顔六色 | ごがんろくしょく | 色とりどりなさま。五つの顔に六色の彩り。変化の多様なさま。 |
五器一具 | ごきいちぐ | 御器、碗や膳・箸等の食器、一具はその一揃いのこと。 |
五畿七道 | ごきしちどう | 畿内の五カ国(山城・大和・河内・和泉・摂津)と東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海の七道。 |
五卿十衆 | ごきょうじっしゅう | 華厳宗で、五教をさらに理論内容から十に分類したもの。我法倶有宗・法有我無宗・法無去来宗・現通仮実宗・俗妄真実宗・諸法但名宗・一切皆空宗・真徳不空宗・相想倶絶宗・円明具徳宗をいう。 |
五言絶句 | ごごんぜっく | 中国の唐代に完成した近体詩の一。五言の句が四句からなる漢詩。五絶 |
五言律詩 | ごごんりっし | 中国の唐代に完成した近体詩の一。五言の句が八句からなる漢詩。五律。五言律。 |
五五八八 | ごごはちはち | 陰陽家の説。その日における人間の死期をしめすといわれたもの。 |
五五百年 | ごごひゃくねん | 仏語。釈迦入滅後の仏教の盛衰の状態を、一時期を五百年として五つに分けたもの。その第一の五百年を解脱堅固、第二以後を禅定堅固、多聞堅固、造寺堅固、闘諍堅固とする。五五百歳。 |
五公五民 | ごこうごみん | 収穫の五割を年貢として官に納め、残りの五割を農民のものとする年貢率。 |
五穀豊穣 | ごこくほうじょう | すべての穀物が豊かに実ること。 |
五三昧所 | ごさんまいしょ | 近畿地方にあった五ヶ所の火葬場をいう。山城の鳥辺野が有名。 |
五字七字 | ごじしちじ | 雁が渡る時の雁行雁陣の形。一般に鉤とか棹等と言う。 |
五時五教 | ごじごきょう | 天台宗で釈迦一代の説教を華厳時・阿含時・方等時・般若時・法華涅槃時の五期に分け教典を租の各時期に対応させることによって佛教を体系付けた教典批判。 |
五時八教 | ごじはっつきょう | 智の行った天台宗の教相判釈。釈迦の教えを時代に従って、五教に分け、教え導く方法から化儀の四教(頓教・漸教・秘密教・不定教)に、教法の深浅から化法の四教(三蔵教・通教・別教・円教)に分類した。 |
五尺之童 | ごせきのどう | 子供。尺は周制の1尺(22.5cm)。大人の身長を1丈として、大人を丈夫といい、その半分の五尺を童子とする。 |
五首一紙 | ごしゅいっし | 古筆の一、蓬莱切りのこと。伝藤原行成の「拾遺集」「拾遺抄」「後選集」から賀歌五首を選んだもの。 |
五十五刻 | ごじゅうごこく | 漏刻で夏至を頂点とする夏季の昼間、冬至を頂点とする冬季の夜間を概称していう。一昼夜を百刻に分かつ場合、春分と秋分は昼夜おのおの50刻、冬至は昼40刻夜60刻、夏至はその逆とした。 |
五十知命 | ごじゅうちめい | 五十にして天命を知ること。孔子は五十になったとき、天から与えられた宿命を知った。 |
五十展転 | ごじゅうてんてん | 法華経の功徳法華経を聞いて随喜した人が次々と他の人に語り伝えそれが五十人目に至っても経の功徳に変わりがないことをいう |
五十二位 | ごじゅうにい | 菩薩の階位諸経論により異なるが「菩薩瓔珞経」によれば十信・十住・十回向・十地・等覚・妙覚の五十二位十地で凡夫の境を脱し等覚位で仏に等しい境地に達するという |
五十二類 | ごじゅうにるい | 釈迦が入滅するときに集まって悲しんだという五十二種類の生き物、人間から禽獣・蟲・魚をいう。五十二衆ともいう。 |
五十日鬘 | ごじゅうにちかづら | 歌舞伎用語武士の役を演ずるときに用いる鬘「さかやき」の伸びたもの浪人・病人・罪人・盗賊などの役に用いる。「百日鬘」もある |
五障三従 | ごしょうさんじゅう | 五障と三従。ともに女性の身にそなわる宿命的なもの。 |
五城十坊 | ごじょうじゅうぼう | 中国・清代、北京城内を五城と十坊に区分したものをいう |
五人囃子 | ごにんばやし | 雛人形の一種。地謡・笛・太鼓・大鼓・小鼓などの五人。 |
五塵六欲 | ごじんろくよく | 「五塵」は色・声・香・味・触の五境のこと、塵のように人の心を汚すことからいう、「六慾」は六根によっておこる慾、色欲・形(形容貌)慾・成儀姿態慾・言語音声慾・人相(愛すべき人相)慾細滑(皮膚が細軟・滑沢)慾。五塵と六慾によっておこす慾全てをいう。 |
五善五悪 | ごぜんごあく | 佛教の五戒、不殺生・不偸盗・不邪淫・不侫語・不飲酒をよく守ることを「五善」この戒律を破ることを「五悪」といった。 |
五臓六腑 | ごぞうろっぷ | 心臓や肺などの臓器と胃や腸などの器官。体内全体のこと。 |
五大十国 | ごだいじっこく | 中国・唐の滅亡後興亡した諸王国・五大朝と周辺地方の国々をいう |
五智五仏 | ごちごぶつ | 「五智如来」密教の五智(大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智・法界体性智、大日如来がもつ智)をそれぞれ備えた如来。大日(法界体性智)如来、阿?(大円鏡智)如来、宝生(平等性智)如来、阿弥陀(妙観察智)如来、不空成如(成所作智)如来の五如来をいう。 |
五日一石 | ごじついっせき | 「十日一水(じゅうじついっすい)五日一石」と対にして用いる。一つの川を描くのに十日かけ、一つの石を描くのに五日かけるという意味で、入念に作品を仕上げること又その作品をいう。 |
五日十座 | ごにちじゅうざ | 朝夕二座、五日間にわたって講ずる法会。法華十講。 |
五百羅漢 | ごひゃくらかん | 釈迦の弟子である五百人の聖者、諸国に木造や石造の像があるまたその場所 |
五風十雨 | ごふうじゅうう | 気候の順当なこと。世の中が太平なこと。 |
五服三就 | ごふくさんしゅう | 五刑の罪にあたるもので三処で処刑すること。原野・市中・市外・蚕室・隠所等 |
五分五分 | ごぶごぶ | 双方に優劣の差のないこと。お互いに同等であること。力や勢いが互角であるさま。 |
五里霧中 | ごりむちゅう | 状況がわからず、見通しや方針が定まらないこと |
五倫五常 | ごりんごじょう | 人として常に踏み守るべき道徳のこと。儒教の教え、「五倫」は基本的な人間関係を規律する五つの徳目。父子の親・君臣の義・夫婦の別・長幼の序・朋友の信。「五常」は仁・義・礼・智・信の五つ。 |
五倫十起 | ごりんじっき | 中国・後漢の第五倫(人名)は清廉公平で知られていたが、ある人に「あなたでも私心はあるのか」と聞かれ「兄の子の病気には一晩に十回も起きても、自宅に帰れば安眠できたが、自分の子供の場合には、見舞いに行かなくても、心配で夜も寝られない、これこそ私心がある証拠だ」と言った故事。 |
五輪五体 | ごりんごたい | 地・水・火・風・空の五輪によって構成せられている肉体、体。 |
五輪八廓 | ごりんはっかく | 目の治療方法の基本思想をいったもの。 |
五蘊皆空 | ごうんかいくう | 人間の心身は五蘊よりなっていて、定まった本体がなく無我であることをいう。五蘊は環境を含めて人間の心身を五種に分析したもので「色」「受」「想」「行」「識」の五つ。 |