四字熟語 | 読み方 | 意味 |
帷幄上奏 | いあくじょうそう | 軍事の機密を天子に直接言上すること。 |
帷幄之臣 | いあくのしん | 常に君主のそばにいて、計略をめぐらす家臣。謀臣。 |
異域之鬼 | いいきのき | 他国で死ぬこと。またその遺体が本国に戻らない死者の魂をいう。 |
以夷制夷 | いいせいい | 自国の武力を行使しないで外国同士を戦わせ、外敵の圧力が自国に及ばないようにする外交政策。 |
唯唯諾諾 | いいだくだく | 事事の善悪・是非をかまわず、他の意見に盲従すること。人の言いなりになるようす。 |
委委佗佗 | いいたた | のびやかで美しいさま。 |
伊尹負鼎 | いいんふてい | 「蒙求」の標題。伊尹が殷の湯王に仕えるために、料理人となり、ついに願い通り宰相になって、国政をみたという故事。 |
医鬱排悶 | いうつはいもん | 気がふさがるのをいやし、気晴らしすること。 |
易往易行 | いおういぎょう | たやすく往生でき楽に修行できる。 |
位階勲等 | いかい くんとう | 位階と勲等。授与される位と勲章の等級。 |
位階褫奪 | いかいちだつ | 官職を取り上げること。 |
移花接木 | いかせつぼく | 花の枝を接ぎ木する。ひそかに人や物を取り替え、表面をつくろうこと。巧みにすり替える。 |
遺憾千万 | いかんせんばん | 残念で仕方ないこと。非常に心残りであること。くちおしくてならない。 |
衣冠束帯 | いかんそくたい | 公家の正装。朝廷に出仕するとき、着用する服装。公卿(くぎょう)の正装。 |
衣冠之会 | いかんのかい | 衣冠を着けた威儀正しい人々の集まり。襟を左前にする異族の風に対していう。 |
依願免官 | いがんめんかん | 本人の願い出によって役をやめさせること。 |
意気軒昂 | いきけんこう | 意欲がありやる気に満ちていること |
意気昂然 | いきこうぜん | 意気込みが盛んなようす。 |
意気自如 | いきじじょ | 不屈の心。元気が元のままで少しもくじけないさま。 |
意気消沈 | いきしょうちん | 元気をなくし、沈みこむこと。 |
意気衝天 | いきしょうてん | 非常に元気なこと。意気込みが天をつくほど盛んなこと。大いに意気のあがる状態。 |
意気阻喪 | いきそそう | 元気を失う様子。意気込みがくじける様を言う。 |
意気投合 | いきとうごう | お互いに気持ちが通じ合い、一体感を感ずる。互いの気持ち、考えなどがぴったりと一致して親しくなること。 |
以杞包瓜 | いきほうか | 高位の者がへりくだって賢者を求めること。 |
意気揚々 | いきようよう | 気持ちが高揚し、いかにも誇らしげに振る舞う様子。威勢がよく得意そうなさま。意気揚揚。 |
意気揚揚 | いきようよう | 得意なさま。 |
委曲求全 | いきょくきゅうぜん | 委曲を尽くして全体の調和をはかること。また全体がうまくいくように細かいことは譲歩するたとえ。 |
異曲同工 | いきょくどうこう | 仕事のやり方は違っていても出来映えは同じであること。詩文などの巧みな点は同じであって、表現の趣がそれぞれ異なること。 |
以魚駆蠅 | いぎょくよう | 魚で蠅を追うとかえってますます蠅が寄ってくることから、物事の処理・解決に間違ったやり方・手段を用いるたとえ。 |
衣錦還郷 | いきんかんきょう | ぜいたくな衣服を着て故郷へ帰る。立身出世して生まれ故郷へ帰ること。 |
衣錦之栄 | いきんのえい | 故郷に錦を飾る栄誉。 |
郁郁青青 | いくいくせいせい | 香気が盛んで、青々と生い茂ること。 |
異口同音 | いくどうおん | 多くの人が、同じ言葉を口にすること。また、多くの人が一致して同じ意見をいうこと。 |
夷険一節 | いけんいっせつ | 自分の運命が平穏であろうと、また険しく厳しいものであろうと、節操を変えずその職責を全うすること。 |
韋弦之佩 | いげんのはい | 韋はなめし皮で、柔らかく、弦は弓づるで厳しい。佩は、帯びる。韋をわが身につけて自分のきつい性格を変え、また反対に、弦を身につけておっとりとした気質を変えようとすること。気質を変えて身を修める訓戒の意味。 |
衣香襟影 | いこうきんえい | よい香がしみこんだ着物を着込んだ姿。化粧して着飾った女性の形容。 |
異国情緒 | いこくじょうちょ | よその国の雰囲気や、気分。エキゾチシズム。 |
異国情調 | いこくじょうちょう | 自国の趣とは違った外国風の変わった趣や気分。 |
為虎添翼 | いこてんよく | 強いものに、さらに勢いをつけること。虎に翼を添えるともう、かなう者はいない。 |
韋袴布被 | いこふひ | なめし皮のはかまに布の着物。貧士のようす。 |
意在言外 | いざいげんがい | はっきり言わずに言外ににおわせる。 |
偉才秀才 | いさいしゅうさい | 特別優れた才能を持つ人。 |
移山倒海 | いざんとうかい | 自然を征服しようとするくらい意気込みの盛んなさま。転じて大規模な工事のたとえ。 |
意識過剰 | いしきかじょう | 自分に対する周囲の目を、必要以上に気にすること。 |
意識朦朧 | いしきもうろう | 意識が不確実なこと。周りの状況がわからないくらい意識がかすんでぼんやりとしているさま。 |
意志堅固 | いしけんご | 物事をなすに当たってのこころざしが、しっかりとしていること。 |
意志疎通 | いしそつう | お互いの考えがよどみなくよく通じること。 |
意思疎通 | いしそつう | お互いの考えがよく通じること。 |
以耳代目 | いじだいもく | 実際には見ていないのに聞いただけで見たことにする。他人の報告をそのまま信用すること。 |
意志薄弱 | いしはくじゃく | 意志が弱く、忍耐、決行などをなしえぬこと、がまん強さに欠けること。 |
意思表示 | いしひょうじ | 自分の考えや思いを、外部に表明すること。 |
石部金吉 | いしべきんきち | 非常に物堅く、融通のきかない人。 |
意趣遺恨 | いしゅいこん | 何かの手段で晴らさずにはいられないような、忘れ難い恨み。 |
遺臭万載 | いしゅうばんざい | 悪名や、よくない評判を後世まで残すこと。 |
衣繍夜行 | いしゅうやこう | 立派な錦の着物を着て、夜道を行くこと。暗い夜に錦の着物を着て歩いても、誰にも気づいてもらえないことから、せっかく立身出世したり、成功したりしても、人に知ってもらえないたとえ。また、美点やすばらしさを誰にもわかってもらえず、不満なことのたとえ。 |
畏縮逡巡 | いしゅくしゅんじゅん | おそれちぢこまって、しりごみすること。 |
萎縮震慄 | いしゅくしんりつ | 生気を失い、恐怖で身をすくめていること。 |
渭樹江雲 | いじゅこううん | 遠方の友を思う情の切実なこと。一人は渭水のほとりにあって、一人は揚子江のほとりにあって互いに思いを寄せるの意味。 |
意趣卓逸 | いしゅたくいつ | 考え方がすぐれていること。 |
意匠惨澹 | いしょうさんたん | 物事を考案するのに苦心すること。 |
衣装之会 | いしょうのかい | 諸侯の平和的会合をいう。 |
衣装之治 | いしょうのち | しいて法を定めることをせず、徳によって人民を自然に教化すること。 |
以升量石 | いしょうりょうこく | 小人の狭い心では大人物・賢人の大きな心を量り知ることは無理だ、ということ。 |
医食同源 | いしょくどうげん | 医薬や食事ももとは同じ、天然のものに頼るのがいい。 |
衣食礼節 | いしょくれいせつ | 生活が豊かになれば、道徳心が高まって礼儀を知るようになる。衣食足りて礼節を知る。 |
威信失墜 | いしんしっつい | 威信とは信用信頼のこと。権威や信用ががた落ちになること。 |
以心伝心 | いしんでんしん | 思うことが言葉に表さなくても心から心へと伝わること |
衣薪之鬼 | いしんのき | 死者をいう。 |
渭水尽赤 | いすいじんせき | 渭水は「渭樹紅雲」と同様、黄河の支流で陜西(せんせい)省を流れる川。 昔、秦の都咸陽(かんよう)の高鞅(こうえい)が多くの罪人を処罰したので、渭水が血で赤くそまったといわれる。 それから、罪人を処罰することのたとえに用いる。 |
意先筆後 | いせんひつご | 書を作るに当たっては、まずその作品についての意図・構想を明確にさせてから書くべきだ。 |
異体同心 | いたいどうしん | 身体は異なっていても、心がお互いに一致していること。 |
韋駄天走 | いだてんばしり | 足の速いこと、またその走りぶり。 |
異端邪説 | いたんじゃせつ | 正統でないよこしまな教え、思想、学説。聖人が行なうべきでない正しくない教え。 |
一意攻苦 | いちいこうく | 心を打ち込んで、苦しみながら考えること。 |
一意専心 | いちいせんしん | 他に心を向けず、ひたすらひとつのことに心を集中すること。わき見をせずその事のみに心を用いること。 |
一衣帯水 | いちいたいすい | 一本の帯のような狭い川や海のこと。また、そのような水を隔てて近く接していること。 |
一意直到 | いちいちょくとう | 思ったこと、考えたことを偽らずに、そのまま表すことをいう。 |
一意奮闘 | いちいふんとう | 心を一つのことに集中し、奮い立って戦うこと。また、力いっぱい努力すること。 |
一印一明 | いちいんいちみょう | 仏教用語−密教(大日如来の説いた教えで、仏教のなかでも特に祈祷を重視する)で一つの印を結び一つの明呪{真言}を唱えること。 |
一飲一啄 | いちいんいったく | 人が分に安んじてそれ以上求めないことのたとえ。ちょっと飲み、ちょっとついばむ。ささやかな飲食の意。「啄」はついばむこと。 |
一栄一辱 | いちえいいちじょく | 栄誉を受けたり辱められたり、人生山あり谷あり楽あれば苦ありという意味。 |
一栄一落 | いちえいいちらく | 《春には花が咲き、秋には葉が落ちるところから》人が栄えたり衰えたりすること。 |
一往一来 | いちおういちらい | 1度行って、1度来る。行ったり来たりすること |
一丘一壑 | いちきゅういちがく | 身を俗世間から離れた自然の中において風流を楽しむこと。あるいは丘に登りあるいは壑(谷)において釣り糸をたれ、世俗に煩わされず自らの心を楽しくする意から。《出典》漢書「叙伝」[類義語]一竿風月 |
一牛鳴地 | いちぎゅうめいち | 1頭の牛の鳴き声が聞こえるほどの近い距離。 |
一行三昧 | いちぎょうざんまい | 心を一つにして仏道修行に励むこと。仏教語で、「一行」は一事に熱中すること、「三昧」は仏道の修行に一心になる意。とくに念仏三昧のことをいう。 |
一薫一蕕 | いちくんいちゆう | 善は消え易く悪は除きがたいこと。薫は香草・蘭の類、根を焼いて香をたて身におび悪気を払った。蕕は「かりがねそう」秋、青紫の花をつけるが悪臭がある。転じて悪人などを言う。《出典》左傳 |
一芸一能 | いちげいいちのう | 一つの技芸・才能。 |
一月三舟 | いちげつさんしゅう | 仏語。一つの月も、止まっている舟、北へ行く舟、南へ行く舟から見るとそれぞれ異なって見えるように、人はそれぞれの立場により仏の教えを異なって受け取るということ。 |
一言一行 | いちげんいっこう | ひとつひとつの言葉や行い。何の気なしに言うことばや、何の気なしにする行為。 |
一言九鼎 | いちげんきゅうてい | 国を左右するほど重みのある貴重な一言。 |
一言居士 | いちげんこじ | 何にでも一言いわないと気のすまない人のこと。例え他人に言い尽くされ、何も付け加える内容が無くても、とにかくひとこと意見を言いたがる人。 |
一期一会 | いちごいちえ | 一生に一度の出会いのこと。また、そのことが生涯に一度限りであることを表し、人との出会いなどの機会を大切にすることのたとえ。 |
一五一十 | いちごいちじゅう | 一から十まで。初めから終わりまで。一部始終。 |
一闔一闢 | いちこういちびゃく | 陰の気と陽の気が衰えたり盛んになったりするさま。 |
一合一離 | いちごういちり | 人と関係を結んだり離れたりすること。一離一合。[類義語]一聚一散 |
一言一句 | いちごんいっく | 一つ一つの言葉のこと。 |
一言半句 | いちごんはんく | ちょっとした短い言葉。ほんのわずかな言葉。 |
一言片句 | いちごんへんく | ほんの一言、ちょっとした言葉のはしばし、ほんのわずかな言葉 |
一言芳恩 | いちごんほうおん | ひとこと声をかけてもらったことを恩に感じ、主人として仰ぐこと。また、ひとこと声をかけてもらったことを忘れずに感謝すること。 |
一治一乱 | いちじいちらん | ある時は乱れ(戦乱)ある時は治まる、戦国時代の様相をいう。 |
一字一句 | いちじいっく | 一つの文字と一つの語句。わずかな字句。 |
一字一点 | いちじいってん | 字一つ、点一つ。極めて少しのことのたとえ。 |
一字千金 | いちじせんきん | 価値の高い文章。一字に千金の価値があること。 |
一日九遷 | いちじつきゅうせん | 一日に九度も官位を昇ること |
一日三秋 | いちじつさんしゅう | 一日会えなかっただけで三年にも感じるほど相手を思い慕うこと。 |
一日千秋 | いちじつせんしゅう | 一日会わないだけで随分会わない気がする。待ち遠しく思う気持ち。 |
一日之長 | いちじつのちょう | 年齢が少しだけ多い。転じて、技能や経験・知識などがいくらか勝っていること。 |
一日万機 | いちじつばんき | 一日の中でもいろいろなことが起きる意。天子を一日も怠ることのない様に戒めたもの。一日の多くの政務をいう。 |
一字之師 | いちじのし | 詩や文章の中の適切でない一字を改め直してくれる人。 |
一事万事 | いちじばんじ | いちじがばんじ。一事を見れば、他のすべての事を推察できること。 |
一字不説 | いちじふせつ | 仏教で、仏の悟りの内容は奥深く、言葉で言い表すことはできないということ。 |
一汁一菜 | いちじゅういっさい | ひと碗の吸い物と一品のおかず。質素な食事をいう。 |
一入再入 | いちじゅうさいじゅう | 布を幾度も染めること。染色の濃いこと。染色のための液体に一度入れ、さらにもう一度入れる意。 |
一樹之陰 | いちじゅのかげ | 一本の木の下で雨宿りするのも前世からの因縁である。 |
一上一下 | いちじょういちげ | 上げたり下げたりすること。(その場に応じて処理すること) |
一杖一鉢 | いちじょういっぱつ | 僧侶の極めて質素な身なりを形容する語。「一杖」は一本の杖「一鉢」は托鉢用の鉢をいう。一杖一鉢の行脚などと表現する。 |
一場春夢 | いちじょうのしゅんむ | 人生のはかないことのたとえ。 |
一塵不染 | いちじんふせん | 物欲に迷はないと仏教の教え。官吏等の清廉な喩えに使う。 |
一族郎党 | いちぞくろうとう | 血縁のある同族と家来たち。家族や関係者の全員。 |
一代一度 | いちだいいちど | 天皇の一代に一度だけおこなわれること、またその行事。 |
一諾千金 | いちだくせんきん | 一度承諾したことは、千金にもかえがたいものであり、必ず守らなければならないというたとえ。 |
一読三嘆 | いちどくさんたん | 素晴らしい文を読み感銘を受けること。またはそのような文のたとえ。 |
一日一善 | いちにちいちぜん | 一日に一つだけいいことをすること。 |
一日千里 | いちにちせんり | すぐれた馬が一日に千里も走ることから、転じて才能が優れていることのたとえ。 |
一人当千 | いちにんとうせん | 一人の武者が千人の敵を相手にできること。非常に強いことのたとえ。 |
一念三千 | いちねんさんぜん | 一刹那の心、一念の中に広い世界の森羅万象をさす仏教の世界観である三千世界がそなわっていると言う意味。 |
一念発起 | いちねんほっき | 仏門に入り、悟りを開こうと固く決心すること。転じて、あることを成し遂げようと強く決心すること。 |
一暴十寒 | いちばくじっかん | 努力よりも怠る方が多ければ、せっかくの努力が何の役にも立たないことのたとえ。 |
一罰百戒 | いちばつひゃっかい | 罪を犯した者を一人罰して、それを多くの人の戒めとすること。 |
一病息災 | いちびょうそくさい | 一つくらい病気のある人の方が、体を大切にしてかえって長生きすること。 |
一分一厘 | いちぶいちりん | ごくわずかであることのたとえ。ほんの少し。 |
一分五厘 | いちぶごりん | 江戸時代に一分五厘あれば一日暮すことができた事から転じて物事を軽く見て言うこと。 |
一部始終 | いちぶしじゅう | ある事の初めから終わりまで、こまごましたことまで全部のこと。 |
一別以来 | いちべついらい | 別れてから。 |
一望千頃 | いちぼうせんけい | ひと目でかなたまで広々と見渡されること。「頃」は面積の単位で、一頃は百畝(ひゃっぽ)で182アール。 |
一望千里 | いちぼうせんり | 見渡す限り遠くまでも、じつに広々としている形容。 |
一木一草 | いちぼくいっそう | 1本の木、1本の草。また、きわめてわずかなもののたとえ。 |
一枚看板 | いちまいかんばん | ただそれだけで他に代わりのないもの。一座の花形役者。また、大勢の中の中心人物。転じて、人に見せられる、ただ一つのもの。取り柄。 |
市松模様 | いちまつもよう | 黒と白との四角形を互い違いに並べた模様。 |
一水二肥 | いちみずにこえ | 米作りの秘訣のこと 第一に水加減 第二に肥料のやり方が大切だということ 。 |
一味爽涼 | いちみそうりょう | ひたすらすがすがしいこと。 |
一味同心 | いちみどうしん | 一つの目的のために集まった人たちのこと。 |
一味徒党 | いちみととう | 同じ目的をもって結ばれた仲間。多く、悪事に加わることをいう。 |
一網打尽 | いちもうだじん | 網を一回打っただけで魚を捕り尽くすこと。。罪人・徒党を一時に全部捕らえるたとえ。 |
一毛不抜 | いちもうふばつ | 毛髪一本も抜かない。自分の利益だけを図って他人のことは考えないこと。極端な利己主義、個人主義。ケチのこと。 |
一目十行 | いちもくじゅうぎょう | ひとめで10行も読み下すこと。読書力のすぐれていること。 |
一目瞭然 | いちもくりょうぜん | ただひと目見ただけで、はっきりよくわかる。わかりきっていること。一目了然。 |
一問一答 | いちもんいっとう | 一人が質問し、相手がそれを答えるという形を繰り返すこと。 |
一文半銭 | いちもんはんせん | ほんのごくわずかな金銭。 |
一文不通 | いちもんふつう | 無学で文字を知らないこと。 |
一遊一予 | いちゆういちよ | 天子の一つの遊び、一つの楽しみ。「予」は楽しむの意。王者の遊行。《出典》孟子「梁恵王下」 |
意中之人 | いちゅうのひと | 心の中でひそかに思いさだめている人。特に、結婚相手として恋しく思っている異性。 |
一葉知秋 | いちようちしゅう | 一枚の葉が落ちるのを見て、秋の近いことに気付くことから。わずかな前兆や現象から、物事の本質や衰亡を察すること。 |
一陽来復 | いちようらいふく | よくないことが続いた後に、よいことがめぐってくる意。 |
一利一害 | いちりいちがい | 利益がある代わりに一方では損失があること。 |
一里一銭 | いちりいっせん | 戦国時代の伝馬の一里分の賃銭。後北条氏等の基準であり六町一里を単位としている。 |
一粒万倍 | いちりゅうまんばい | ひと粒の種から一万倍もの収穫があること。 |
一龍一猪 | いちりょういっちょ | 幼い時は変わらないが学問することで差が出てくる。 |
一列一体 | いちれついったい | 同じ群れ、同じ仲間。また、全てが平等であることにいう。 |
一蓮托生 | いちれんたくしょう | 行動や運命を最後まで共にすること |
一六銀行 | いちろくぎんこう | 質屋。 |
一六勝負 | いちろくしょうぶ | ばくちのこと。 また、運を天に任せて行う冒険的な勝負。 |
一路順風 | いちろじゅんぷう | 全て順調なようすのたとえ。 |
一路平安 | いちろへいあん | 旅人に旅の平安無事を祈って言う語。 |
一獲千金 | いっかくせんきん | 一度にたくさんの利益を得ること。一攫千金。 |
一攫千金 | いっかくせんきん | 一度にたくさんの利益を得ること。 |
一家眷属 | いっかけんぞく | 家族と親戚・親族のこと。 |
一家四散 | いっかしさん | 家族が四方にちらばり、ばらばらになること |
一家団欒 | いっかだんらん | 家族全員が集まり、仲良く語り合って時を過ごすこと。 |
一竿風月 | いっかんのふうげつ | 1本の釣りざおを友に自然の風物を楽しみ、俗事を忘れること。 |
一喜一憂 | いっきいちゆう | 状況が変わるたびに喜んだり心配したりして落ち着かないこと。 |
一貴一賎 | いっきいっせん | 貧しくなったり富貴になったりすること。また貧しい時と豊かな時では、他人の扱いも変わってくるということ。?公(てきこう)という人が、自分が落ちぶれると周囲から人が消え、地位を得るとすぐに集まってくる様をみて「一貧一富、乃ち交態を知る」と嘆いたという故事から。一貧一富。 |
一気呵成 | いっきかせい | 物事をひといきに成し遂げてしまうこと。特に文章を一気に書き上げること。 |
一饋十起 | いっきじっき | 一回の食事の間に、十度も席を立ち上がる意。熱心に賢者を求め迎えるたとえ。 |
一騎当千 | いっきとうせん | 一騎で千騎を相手にできるほど強いこと |
一簣之功 | いっきのこう | 仕事を完遂する間際の最後の努力。最後のひとふんばり。また、仕事を完成するために重ねるひとつひとつの努力にもいう。「簣」は土を乗せて運ぶ道具の意。 |
一客一亭 | いっきゃくいってい | ふつうは複数の客を招いて行うが、ただ一人だけをよんで催す茶事のことをいう。 |
一裘一葛 | いっきゅういっかつ | 一つの皮衣と、一つの葛織りのかたびら。貧しいことのたとえ。 |
一球入魂 | いっきゅうにゅうこん | 野球用語。投手が一球一球に全力を集中して投げること。 |
一丘之貉 | いっきゅうのむじな | 同じ丘にすむむじな。同類の悪党。 |
一虚一盈 | いっきょいちえい | あるいはむなしく、あるいは満ちる。常に変化して一定の形を保つことなく測りがたいことのたとえ。むなしいときもあれば満ちるときもある。「盈」は満ちる意。「一・・・一・・・」は「あるいは・・・あるいは・・・」の意。 |
一虚一実 | いっきょいちじつ | いろいろと変化して予測が立てにくいこと。 |
一挙一動 | いっきょいちどう | 一つ一つの動作や行動。ちょっとした動作、振る舞いのこと。一挙手一投足。 |
一極集中 | いっきょくしゅうちゅう | 中心となるただ一つの地域に政治・経済・文化等の諸機能が集まること。 |
一挙三反 | いっきょさんはん | |
一挙両得 | いっきょりょうとく | 一つの動作や行動によって二つの利益を得ること。一度にふたつの目的がかなうこと。 |
一琴一鶴 | いっきんいっかく | 役人が清廉なことのたとえ。一張りの琴と一羽の鶴の意。また、旅の支度が簡易なことのたとえ。宋の趙抃(ちょうべん)が蜀に赴任したとき、わずかに琴一張りと鶴一羽を携えて行った故事から。 |
一句一章 | いっくいっしょう | 俳句の形式。対象を一気に詠み句の途中に切れを入れない形。一物だけを用い、一つのものだけに焦点を当てて詩情を盛り込む。 |
一句一直 | いっくいっちょく | 連歌・俳諧興業における俳席の掟の一つ。付合を出して指合があった場合、一度だけ句を直すことは出来るが再案句にも指合があったときはその句を捨てて他人付句を譲らなくてはならないこと。付句・前句に対して付ける句。 |
一茎九穂 | いっけいきゅうすい | ひと粒の種から一万倍もの収穫があること。わずかのものから多くの利益を得るたとえ。 |
一茎六穂 | いっけいろくすい | ひと粒の種から一万倍もの収穫があること。わずかのものから多くの利益を得るたとえ。 |
一間一花 | いっけんいっか | 神社仏閣等の格天井、組入天井等の板に花模様を描くとき一間(ひとま)に一個の花を入れることをいう。四象眼で一つの花が完成するものを「四間一花」とも言う。 |
一件落着 | いっけんらくちゃく | 懸案の事項や課題が解決すること。 |
一高一低 | いっこういってい | 高くなったり低くなったりすること。 |
一口両舌 | いっこうりょうぜつ | 前に言ったことと、あとで言うこととが違うこと。二枚舌。 |
一国一城 | いっこくいちじょう | 一つの国を領し、一つの城を有すること。転じて、他の干渉・援助をうけず、独立していること。 |
一国三公 | いっこくさんこう | 一つの国に三人の主権者がいること。まとまっていないこと。 |
一刻千金 | いっこくせんきん | わずかな時間でも大きな価値があるということ |
一顧傾城 | いっこけいせい | 絶世の美女のこと。 |
一壺千金 | いっこせんきん | 軽々しく扱っているものでも、いざという時には役に立つ。 |
一狐之腋 | いっこのえき | 狐のわきの下の白くて美しい毛皮。少なくて珍貴なもののたとえ。 |
一切皆苦 | いっさいかいく | 仏教における四法印の一つ。全てのものは苦であるということ。 |
一切合財 | いっさいがっさい | 全部。残らず。 |
一切合切 | いっさいがっさい | なにもかも、すべて。全部、残らず。 |
一切衆生 | いっさいしゅじょう | 仏教で、この世に生きている全てのもの。 |
一切即一 | いっさいそくいち | 全体の中に個があり、個の中に全体があり、個と全体は融合して一体となっているという考え方。またそのように考えることにより人生や世界を正しく把握できるという教え。一即一切 |
一妻多夫 | いっさいたふ | 一人の妻に、二人以上の夫がいること。 |
一殺多生 | いっさつたしょう | 一人を殺す代わりに、多くの人を助けること。 |
一絲一毫 | いっしいちごう | きわめて僅かなことのたとえ。一本の細い絲(糸の旧字体)と細い毛の意から。毫は細い毛のこと。用例(否定の表現を伴った文章の中で使われることが多い)一絲一毫もゆるがせにしない。一分一厘 |
一死七生 | いっししちしょう | 一度死んで、七たび生まれかわること。この世に生まれかわる限り。 |
一子相伝 | いっしそうでん | 学術・技芸などの奥義を、代々自分の子供の一人だけに伝えて他には教えず、秘密に受け継いでいくこと。家伝の秘。 |
一失一得 | いっしついっとく | 片方は良いが、もう一方は良くないこと |
逸失利益 | いっしつりえき | 事故に遭わなければ、手に入れていたはずの収入や利益。 |
一視同仁 | いっしどうじん | 誰にも差別をせず、全ての人を平等に見て同じように思いやりをもって待遇すること。 |
一資半級 | いっしはんきゅう | 少しばかりの官位。 |
一紙半銭 | いっしはんせん | 一枚の紙と金額の半銭。わずかなもののたとえ。 |
一死報国 | いっしほうこく | 一命を捨てて国のために尽くすこと。わが身を顧みずに国家のために働くこと。 |
一尺三寸 | いっしゃくさんずん | 懐剣の異名。 |
一尺八寸 | いっしゃくはっすん | 揚代が十八匁だったことから、かこい女郎の異称。笠の寸法に因んで笠雲のこと。寸法から鎌柄の異称。 |
一瀉千里 | いっしゃせんり | 物事の進み方が非常に速いこと。また、弁舌や文章がよどみなくすらすらと進むこと。 |
一種一瓶 | いっしゅいっぺい | 各自が一種の肴と一瓶の酒とを持ち寄って宴会すること。簡単な酒宴の用意。 |
一宿一飯 | いっしゅくいっぱん | 旅の途中、一晩泊めてもらったり、食事を恵んでもらったりして、他人の世話になること。 |
一觴一詠 | いっしょういちえい | 酒を飲みながら詩を吟じて楽しむこと。觴は杯。 |
一蔀一元 | いっしょういちげん | 「蔀」はしとみ・覆いであるが昔の暦法の名でもある。一年を三六五日四分の一、十九年を章として七閏月を置き、四章を蔀とし、二十蔀を紀、三紀を元といった。[後漢書・律暦志下]約六十一年をいう。 |
一笑一顰 | いっしょういっぴん | 顔に表れる僅かな表情または表情の変化。「顰」は眉をひそめる。《出典》韓非子 明主は一顰一笑を愛おしむ。一顰一笑。 |
一生懸命 | いっしょうけんめい | 物事を命がけで真剣にすること。 |
一唱三嘆 | いっしょうさんたん | 詩文などを一度読んで何回も感嘆すること。 |
一笑千金 | いっしょうせんきん | 美しい女性は、ちょっと笑っただけでも千金の価値があること。また、それほどに美しい女性のこと。 |
一生不犯 | いっしょうふぼん | 仏教の戒律で、一生男女の交わりをしないこと。 |
一触即発 | いっしょくそくはつ | ちょっと触れただけですぐに爆発すること。非常に切迫しているようす。 |
一所懸命 | いっしょけんめい | 物事を命がけでやること。 |
一所不在 | いっしょふざい | 一か所に長くとどまらず、居所を定めずに旅をすること。行脚僧などの境遇。 |
一心一意 | いっしんいちい | 心を一つにして一途に思うこと、また心を集中して励むこと。「一心」「一意]はともに一つのことをひたすらに思うこと。《出典》駱賓王(らくひんのう)の詩。[類]一意専心・一心一計・一心不乱。 |
一心一向 | いっしんいっこう | 心を一方にのみ向けて、他のことに心を奪われないこと。「一向」はイチコウとも読む。[類]一意専心・一心一意・一心不乱・全心全意 |
一進一退 | いっしんいったい | 進んだり後戻りしたり、症状や情勢などが良くなったり悪くなったりすること。 |
一新紀元 | いっしんきげん | 世の中が新しく変わった最初の年のこと。一つの新しい時代。 |
一身軽舟 | いっしんけいしゅう | 事態がよくなったり悪くなったりする状態のこと |
一心精進 | いっしんしょうじん | 心を一つのことに集中して励むこと。 |
一心同体 | いっしんどうたい | 二人以上の人間の心が一致し、同じ体、すなわち一人の人間であるような強い結びつきをすること。 |
一心不乱 | いっしんふらん | 心をひとつに集中し、他の事のために心を乱されない。わき目もふらない。 |
一真法界 | いっしんほっかい | 絶対無差別の宇宙の真実の姿。仏教の言葉。 |
一心万宝 | いっしんまんぽう | 一心さえ持っていれば何事でも成し遂げられる。 |
一水牽愁 | いっすいけんしゅう | 一筋の川が愁いを漂わせて流れゆく秋の情感をいう |
一水四見 | いっすいしけん | 同じ水でも見るものが違えば、いろいろな解釈が出来るということ |
一酔千日 | いっすいせんにち | きわめて良い酒の形容。 |
一炊之夢 | いっすいのゆめ | 飯が煮えるくらいの短い時間に見た夢。この世の栄華のはかないことのたとえ。唐の盧生が邯鄲の宿舎で呂翁という仙人の枕を借りて一眠りする間に五十年の栄華の夢を見たが、覚めてみれば、炊きかけの黄粱がまだ煮えきっていず、人生のはかないことを悟った故事。 |
一寸光陰 | いっすんのこういん | ほんのわずかの時間。わずかな時間を大切にしなさいという教えに使う。 |
一成一旅 | いっせいいちりょ | 治めている土地が狭く、人民が少ないこと。「一成」は十里四方の土地「一旅」は兵士五百人のこと。一成一旅の領土・・などと表現する。《出典》春秋左氏伝「哀公元年」。 |
一世一元 | いっせいちげん | 天皇一代の年号を一つだけに定めること。明治から始まった。 |
一世一期 | いっせいちご | 一生涯を通じての間。一世一代。 |
一世一代 | いっせいちだい | 人の一生のうちで、たった一度の意。特に、役者などが一生涯にただ一度きりという得意の芸を演ずること。 |
一世木鐸 | いっせいのぼくたく | 人々を正しく導く人のこと 社会の指導者のこと |
一世之雄 | いっせいのゆう | その時代で最もすぐれた英雄。当代の最もすぐれた人物。「一世」はその時代の意。 |
一世風靡 | いっせいふうび | 「一世」は、その時代 「風靡」は多くの者をなびき従わせること 「一世風靡セピア」の影響により、四字熟語として扱われることが多くなった |
一石二鳥 | いっせきにちょう | 一つの行為から、同時に二つの利益・効果を得ることのたとえ。 |
一銭一厘 | いっせんいちりん | ごくわずかなことのたとえ。銭・厘は小銭の単位。一銭は一円の百分の一、一厘は一銭の充分の一。[類]一文半銭・一紙半銭 |
一銭五厘 | いっせんごりん | 兵士として国民を徴集する命令書「召集令状」の郵便料金のことを言う。転じて兵士は葉書一枚程度の値の意味。 |
一措一画 | いっそいっかく | 一点一画。漢字の一点、一つの筆画。細かいところに気を配り丁寧に文字を書くことを言う。「点」「画」の旧字は「點」「畫」。一点一画ともゆるがせにしない・・等と表現。《出典》顔氏家訓「書証」 |
一即一切 | いっそくいっさい | 一がそのまま全体であり、全体の中に個があると共に、個の中に全体が含まれているという考え。 |
一束一本 | いっそくいっぽん | 室町・江戸時代に行われた礼物の形。杉原紙一束(十帖)と扇一本を添えた。杉原紙(がみ)は奉書紙風でやや薄く武家の公用に用いられまた贈答品ともされたもの。 |
一体分身 | いったいぶんしん | 仏が人々を救うため、種々な姿になること。一つの物事が分かれること。 |
一旦一夕 | いったんいっせき | 「旦」は朝の意。一朝一夕と同義 |
一旦緩急 | いったんかんきゅう | いざという場合のこと。ひとたび緊急事が起こったならば。 |
一致協力 | いっちきょうりょく | 心を一つにして、力を合わること。 |
一致団結 | いっちだんけつ | 多くの人々がある目的に向かって心を合わせ、まとまって事を行うこと。 |
一知半解 | いっちはんかい | 知識が充分に自分のものになっていないこと。なまかじりの知識。半可通。 |
一調一管 | いっちょういっかん | 「一調」は能で一曲中の要所の一段を謡い小鼓・大鼓・太鼓のいずれか一種を合わせて打つ演奏形式。それに「一管」笛を加えた演奏をいう。 |
一張一弛 | いっちょういっし | 盛んになったり、衰えたりすること。 |
一朝一夕 | いっちょういっせき | わずかな時間 |
一長一短 | いっちょういったん | 長所もあり、短所もあること。「一短一長」ともいう。 |
一朝之忿 | いっちょうのいかり | 一時の激しい怒り。 |
一朝之患 | いっちょうのうれえ | 突然ふりかかる心配事。突然の災難。 |
一朝富貴 | いっちょうのふうき | 急に金持ちになったり、地位が上がったりすること。成金。 |
一擲千金 | いってきせんきん | 一度に非常に多くの金を使うこと。 |
一天四海 | いってんしかい | 空の蓋う限りと、四方の海。天下。世界中。 |
一天万乗 | いってんばんじょう | 天子。天子の位。周代、天子の領地は兵車一万台を出す決まりであったのでいう。 |
一刀三拝 | いっとうさんぱい | 仏像を彫刻するとき、一刀を入れるたびに三度礼拝すること。 |
一刀三礼 | いっとうさんれい | 仏像を彫刻するとき、一刀を入れるたびに三度礼拝すること。 |
一刀両断 | いっとうりょうだん | 物を一太刀で真っ二つに切ること。転じて、物事を速やかに処理・決断することの意に使われる。 |
一得一失 | いっとくいっしつ | 一方は良いが一方は良くないこと。利益があると同時に一つの損があること。 |
一徳一心 | いっとくいっしん | 君臣がその心を一つにすること。 |
一斗百編 | いっとひゃっぺん | 一斗の酒を飲む間に、百編の詩を作ること。酒を好み、詩作に才があること。 |
一敗塗地 | いっぱいとち | 二度と立ち上がれないほどの敗北。 |
一発勝負 | いっぱつしょうぶ | ただ1回のチャンスに勝負をかけること。 |
一髪千鈞 | いっぱつせんきん | 非常に危険なことの例え。ひとすじの細い髪の毛で一〇〇〇鈞の重さのものを引く。 |
一波万波 | いっぱばんぱ | 些細なことが、後に大きな影響を及ぼすことのたとえ |
一斑全豹 | いっぱんぜんぴょう | 物事の一部だけを見て、全体を推量したり批評したりすること。 |
一飯之恩 | いっぱんのおん | 一回の食事をごちそうになった恩義。ほんの少しの恵み。また、ささやかな恩義であるがそれを忘れてはいけないという戒めの語。 |
溢美溢悪 | いつびいつあく | ほめすぎと、けなしすぎ。過度の賛辞と悪口のたとえ。 |
一筆啓上 | いっぴつけいじょう | 短い手紙を差し上げますの意味。手紙に用いる決まり文句。 |
一筆計上 | いっぴつけいじょう | 一通の書状で申し上げるの意で、男性が手紙の書き出しに用いる慣用句。 |
一筆勾消 | いっぴつこうしょう | これまでのすべてを取り消すこと。「勾」は引く、引っぱる意。書いた文字を一筆さっと引いて一気に消してしまうことから。 |
一瓢一箪 | いっぴょういったん | 粗末な飲食物。また、つましい暮らし。一つのひさご(瓢)に入れた飲み物と、一つのわりご(箪)に盛った食物の意。 |
一顰一笑 | いっぴんいっしょう | 顔にあらわれるわずかな表情の変化のこと。顔をしかめたり笑ったりして感情が顔にでること。 |
一夫一婦 | いっぷいっぷ | 一人の夫と一人の妻とによって成り立つ婚姻の形態。一夫一妻。単婚。モノガミー[対]一夫多妻・ポリガミー、一妻多夫・ポリアンドリー |
一腹一生 | いっぷくいっしょう | 同じ父母から生れた兄弟姉妹。一腹一種ともいう。 |
一服一銭 | いっぷくいっせん | 昔、道端で一杯の抹茶を「一文」で売ったこと、またその商いをした人。 |
一夫多妻 | いっぷたさい | 一人の夫に、二人以上の妻がいること。 |
一碧万頃 | いっぺきばんけい | 海や湖などの水面が、はるかかなたまで青々と広がっていること |
一片氷心 | いっぺんのひょうしん | 俗世間の煩わしい事柄に染まらず、清く澄んだ心のこと。 |
一歩一喘 | いっぽいちぜん | 一足歩いては一息つく。険しい山道などを行く様子。 |
一歩一趨 | いっぽいっすう | 人が歩けば自分も歩き、小走りになれば、たいした考えもなく追従して小走りになること。「趨」は走る・速いの意。[類]亦歩亦趨・随人歩趨 |
一飽一襲 | いっぽういっしゅう | 衣食のこと。自分が生活をしていく上で必要な食事・衣服などの意。「一飽」は一度食事をして満腹になること、「一襲」は一そろいの衣服。 |
鷸蚌之争 | いつぼうのあらそい | 鷸(しぎ)と蚌(どぶがい)との争い。両者が争ううちに、第三者にその利益を占められるというたとえ。 |
一本独鈷 | いっぽんどっこ | 仏具の独鈷に似た文様をひと筋織り出した博多織。男帯に用いられる。 |
夷狄之道 | いてきのみち | 野蛮人の道。礼儀にはずれた道。 |
意到随筆 | いとうずいひつ | 文章が自分の意のままに書けること。 |
意到筆随 | いとうひつずい | 文章が自分の意のままに書けること。 |
以毒制毒 | いどくせいどく | 逆効果を利用し悪人を使って悪党を制圧するたとえ。毒を消すのに他の毒を用いる意。 |
猗頓之富 | いとんのとみ | 巨万の富。 |
以肉去蟻 | いにくきょぎ | 蟻の好きな肉で蟻を追い払おうとすると、かえって無数の蟻が集まってくる。方法を間違うと逆効果を招くということ。 |
倚馬七紙 | いばしちし | 優れた文才。倚馬の才。〔「世説新語(文学)」より。東晋の袁虎(えんこ)が、君主の桓温に布告文を書くように言われ、その馬前で七枚の長文をたちどころに書き、王(おうしゆん)に文才をほめられたという故事から〕 |
意馬心猿 | いばしんえん | 心に煩悩や欲情が盛んに動いて、心中の鎮まらないこと。 |
衣鉢相伝 | いはつそうでん | 弟子が師の教え、道を伝えるたとえ。師匠の道を受け継ぐ。 |
倚馬之才 | いばのさい | 馬に寄りかかって待つ間に、万言の文章を作るほどの優れた才。文章の天才。 |
夷蛮戎狄 | いばんじゅうてき | 四方の未開人。東方を夷、南方を蛮、西方を戎、北方を狄という。 |
萎靡沈滞 | いびちんたい | 人心や世相に活気がなく、発展しないこと。 |
意必固我 | いひつこが | 私意、自分の意見を必ず通そうとすること、執念深いこと、我意の強いこと。君子が絶つべき四つの欠点。 |
渭浜之器 | いひんのき | 大人(たいじん)となり得る器量の人物のこと |
渭浜漁父 | いひんのぎょほ | 太公望をいう。渭水のほとりで魚を釣っていたので。 |
威風堂堂 | いふうどうどう | 外見が立派であるさま。威厳があっておごそかなようす。 |
威風堂々 | いふうどうどう | 威厳に満ち、堂々としている様子 |
威風凛々 | いふうりんりん | 雰囲気に威厳があって、りりしいようす。威風凛凛。 |
威風凛凛 | いふうりんりん | 威光があって犯しがたいさまをいう。雄々しく、きりりとした容姿、態度。 |
緯武経文 | いぶけいぶん | 武を横糸とし文を縦糸として国を治めること。 |
韋編三絶 | いへんさんぜつ | とじひもが3回も切れるほどくり返し熱心に本を読むこと。 |
以弁飾知 | いべんしょくち | 口先の弁舌で自分の知識を飾り立てようとすること。実力がないのに巧みな弁舌で知識があるようにみせかけること。 |
以暴易暴 | いぼうえきぼう | 暴力でもって暴力を制すること。 |
以貌取人 | いぼうしゅじん | 人の能力や言動を考えないで、容貌だけを見て人を採用すること。顔つきで人を判断する。 |
移木之信 | いぼくのしん | 政府が公約を守り、政治に対する不信を除き、法の権威と秩序を示すたとえ。 |
葦末之巣 | いまつのす | 水辺の葦の先に巣を作る鳥は、いつも危険にさらされて落ち着かない生活をしなければならないということ。住居が不安定で危険なさま。 |
意味深長 | いみしんちょう | 言葉などの内容が奥深いこと。発言や行動の奥に表面上の意味とは別の含みがある様子。 |
倚門之望 | いもんのぼう | 門に寄りかかって待つ。子の帰りを待ちわびる母の情を言う。 |
意欲満満 | いよくまんまん | 何かやりたい意欲がみちみちているさま |
以卵投石 | いらんとうせき | 卵を石に投げても石は傷つかない。むだで勝負にならず、損害ばかりで益のないこと。 |
倚閭之望 | いりょのぼう | 門に寄りかかって待つ。この帰りを待ちわびる母の情を言う。 |
異類異形 | いるいいぎょう | (一)姿・かたちが普通ではないもの。 (二)この世のものとは思えぬ、怪しい姿をしたもの。化け物や妖怪の類。 |
異路同帰 | いろどうき | 道は違っていても、行き付くところは同じであること。 |
陰陰滅滅 | いんいんめつめつ | 非常にくらくて陰気な様子。 |
陰々滅々 | いんいんめつめつ | 非常にくらくて陰気な様子。陰陰滅滅。 |
員淵方井 | いんえんほうせい | 四角い天井に丸い淵を描く。 |
隠晦曲折 | いんかいきょくせつ | 言い方が遠回しではっきりしない。 |
飲灰洗胃 | いんかいせんい | 胃袋の中の汚いものを灰で洗い清めるように、自分の過去を悔い、心を改めて出直すこと。 |
因果応報 | いんがおうほう | よい行いをした人には良い報い、悪い行いをした人には悪い報いがある。過去および前世の因業に応じて果報があるという意。 |
因果関係 | いんがかんけい | 結果と原因の間に何らかの関係があること。 |
飲河之願 | いんかのねがい | 自分の願望が少ないこと。自分の分に安んじることをいう。もぐらが黄河の水を飲もうと思っても、腹がふくれる程度にしか飲むことができないということ。 |
飲河満腹 | いんがまんぷく | 自分の身分をわきまえ、安らかに暮らすさま。 |
殷鑑不遠 | いんかんふえん | 鑑(かんが)みる戒めは、すぐ手近にあるというたとえ。 |
因機説法 | いんきせっぽう | その場その場に対応して仏法の真理を悟らせようとする説法。 |
婬虐暴戻 | いんぎゃくぼうれい | 女色に溺れ、暴虐で人倫を乱すこと。 |
韻鏡十年 | いんきょうじゅうねん | 漢字、漢文の音韻学は非常にむずかしく、音韻の研究書「韻鏡」を十年引いても難解ということ。 |
引据剪裁 | いんきょせんさい | 古人の文章を切り取ってつなぎあわせること。 |
慇懃尾篭 | いんぎんびろう | 丁寧の度が過ぎて不快感を与えること |
慇懃無礼 | いんぎんぶれい | 言葉や物腰が丁寧すぎて、かえって礼儀にはずれていること。丁寧な態度に反して尊大。 |
咽喉之地 | いんこうのち | 戦略的に見て、国の一番重要な土地をいう。 |
因循姑息 | いんじゅんこそく | 古い習慣にしたがって改めず、また、一時しのぎに間に合わせのやりかたをすること。また、消極的でぐずぐず迷っている様子。 |
因循守旧 | いんじゅんしゅきゅう | 旧習を守って改めようとしないこと。しきたりどおりにして改めない。 |
因小失大 | いんしょうしつだい | 目先の小利をむさぼって大利を失う。 |
飲水思源 | いんすいしげん | 物事の基本を忘れないこと。また他人から受けた恩を忘れてはいけないということ。 |
隠姓埋名 | いんせいまいめい | 姓名を隠し、偽名を使って世渡りすること。また、改名したりして他郷に逃亡するたとえ。 |
陰徳陽報 | いんとくようほう | 人知れず善行を積めば、必ずよい報いとなって現れてくるという意味。 |
隠忍自重 | いんにんじちょう | 我慢して軽々しい行動をしないこと。よくいえば慎重、悪くいえば引っ込み思案。 |
允文允武 | いんぶんいんぶ | まことに文、まことに武の意味で、天子に文武の徳が兼ね備わっていることを褒め称える言葉。 |
陰謀詭計 | いんぼうきけい | 密かにたくらむ悪だくみと人をあざむく計略策謀。 |
引喩失義 | いんゆしつぎ | つまらない前例やたとえを引いて正しい本来の意義を見失うこと。 |
陰陽五行 | いんようごぎょう | 中国の春秋戦国時代ごろに発生した陰陽思想と五行思想が結び付いて生まれた思想のこと。 |