四字熟語 | 読み方 | 意味 |
塞翁失馬 | さいおうしつば | 禍福吉凶は定まりがなく、幸不幸も変わりやすい。 |
塞翁之馬 | さいおうのうま | 人生の幸不幸は変転極まりないものであることのたとえ。またそれにいたずらに一喜一憂すべきことでないことをいう。 |
斎戒沐浴 | さいかいもくよく | 神仏に祈ったり、神聖な仕事をする前に、飲食や行動を慎み、心身を清めてけがれを取り去ること。 |
採菓汲水 | さいかきっすい | 仏に供えるために木の実を採り、花を摘み水を汲むこと。仏道修行のたとえ。 |
才学博通 | さいがくはくつう | 学問に広く通じていること。 |
才学非凡 | さいがくひぼん | 学問において人並み優れた力を持っていること。 |
際可之仕 | さいかのつかえ | 先方が礼をもって待遇するので仕えること。 |
歳寒三友 | さいかんのさんゆう | 冬に友として愛で誉めるべき三つのもの。松竹梅。衰えた世に友とすべき三つのもの。山水・松竹・琴酒。梅・竹・水仙の三画題。 |
歳寒松柏 | さいかんのしょうはく | 松や柏は冬の霜や雪にも屈せずいつも緑色を変えないので、成徳の君子が逆境にあってもその節操を変えないことにたとえていう。 |
才気煥発 | さいきかんぱつ | 頭の働きが速く優れていること。才能が光り輝き目立つこと。才気が盛んに外に現れる様子。 |
猜忌邪曲 | さいきじゃきょく | 他人をねたみそねむ、よこしまで曲がった考え。 |
再起不能 | さいきふのう | 再び力を得て活動を始めることができない状態。 |
才芸器量 | さいげいきりょう | 人間の才知や度量。 |
歳月不待 | さいげつふたい | 今の時を大切にし日々怠けることなく努力せよという戒め。 |
最後通牒 | さいごつうちょう | (一国際文書の一つ。外交交渉が不成立に終わろうとするとき、相手国に最後の要求を出し、その無条件受諾を要求するもの。受諾しなければ、自由行動に移るとの意を含む。(二転じて、交渉相手に一方的に突きつける要求のたとえ。 |
歳歳年年 | さいさいねんねん | としどし。毎年。 |
再三再四 | さいさんさいし | たびたび。二度も三度もという意味の「再三」を強調した語で、何回も同じことを繰り返すこと。 |
才子佳人 | さいしかじん | 才能のある男と美女。理想的な男女の取り合わせをいう。 |
妻子眷属 | さいしけんぞく | 妻や子をはじめとする自分の身内の者全て。 |
再思三考 | さいしさんこう | 何回も考え直すこと。考えに考えを重ねて熟慮すること。 |
才子多病 | さいしたびょう | 才能のある人物は、とかく体が弱く、病弱なものであるということ。 |
再従兄弟 | さいじゅうけいてい | またいとこ。祖父母の兄弟の孫。日本では従兄弟同士の子。父母の兄弟姉妹の孫。 |
載舟覆舟 | さいしゅうふくしゅう | 君主は人民によって立ち、また、人民によって滅ぶ。人は味方にも敵にもなる。 |
妻妾之奉 | さいしょうのほう | 妻妾を養うに十分な費用。 |
最上無二 | さいじょうむに | この世に二つとなく、最もすばらしいこと。 |
才色兼備 | さいしょくけんび | 女性が優れた才能と、そして美しい顔立ちと、両方ともに恵まれていること。 |
采色不定 | さいしょくふてい | 喜びや怒りが常なく、定まらない。 |
採薪汲水 | さいしんきゅうすい | 自然の中で質素に暮らすこと |
采薪之憂 | さいしんのうれい | 自分の病気をへりくだっていう言葉。普段のように山野に薪を取ることができない心配。一説に、薪をとった疲れで起こった病気。 |
祭政一致 | さいせいいっち | 神を祭ることと、国家の政治を行うこととは一体であるという考え方。また、その政治形態。 |
再生之恩 | さいせいのおん | 一度死んだのを生き返らせてもらった恩。衰えたものを再興してくれた恩。 |
再生父母 | さいせいのふぼ | 蘇らせてくれる父母のようにありがたい人。元の烏古孫沢の仁徳を称えて呼んだ言葉。自分の父母の生まれ変わり。 |
載籍浩瀚 | さいせきこうかん | 書物が非常に大部なこと。また、書物の数がきわめて多いこと。 |
洒掃応対 | さいそうおうたい | 掃除と、来客の接待。若者が学ぶべき作法。 |
洒掃薪水 | さいそうしんすい | 掃除や炊事をすること。日常の家事。 |
再造之恩 | さいぞうのおん | 一度死んだのを生き返らせてもらった恩。衰えたものを再興してくれた恩。 |
採長補短 | さいちょうほたん | 人の長所を取り入れ、自分の短所を補うこと。人のふり見て我がふり直せ。 |
采椽不? | さいてんふたく | 質素な建物のこと |
災難即滅 | さいなんそくめつ | わざわいが直ちに消え失せること。 |
才弁縦横 | さいべんじゅうおう | すぐれた才知や弁舌を、思いのままに巧みに操ることができること。 |
西方浄土 | さいほうじょうど | 阿弥陀仏のいるという極楽浄土。仏教で西の方にあるといわれる清らかなところ。 |
細柳新蒲 | さいりゅうしんぽ | 春のはじめの細い柳や新しいがま。 |
豺狼当路 | さいろうとうろ | 政治の要路に大悪人がいる場合、その下の小悪人よりも、まずその大悪人を除かなければ政治はよくならないということのたとえ。 |
削足適履 | さくそくてきり | 靴に合わせるために自分の足を削るように、事の本末を誤ること。 |
昨非今是 | さくひこんぜ | 今までの間違いに気づき、今になって正しいことを悟ったこと。 |
左建外易 | さけんがいえき | 左道(不正な道)を行って自分の勢力をもりたて、外にあって君命を勝手に易(か)える。不正を行って自分の威勢や権力を伸ばすこと。 |
左顧右視 | さこうし | むやみに左右を見渡すこと。ぐずぐずしているようすのたとえ。 |
左顧右眄 | さこうべん | (右を見たり左を見たりしてなかなか決心のつかないこと。右顧左眄。 |
左思右考 | さしうこう | あれこれと考えること。 |
左思右想 | さしうそう | 左思右考に同じ。 |
左支右吾 | さしゆうご | 左右両方をささえとどめる。左につかえ、右に食い違う。どちらにも差し支える。齟齬。 |
左史右史 | さしゆうし | 昔、天子のそばに仕えた左右の記録係。左史は天子の言を記し、右史はその行いを記したという。 |
沙中偶語 | さちゅうぐうご | 臣下がひそかに謀反の相談をすること。漢の高祖が功臣二十余人を大名に取り立てて他の諸将に及ぼさなかったとき、他の諸将が砂地の上に集まって謀反の相談をしたという故事。 |
殺傷過当 | さっしょうかとう | 敵を殺した数の方が見方の殺傷された数よりもずっと多いこと。 |
殺生之柄 | さっせいのへい | 殺しまた生かす権利。生殺の権利。 |
殺伐激越 | さつばつげきえつ | 楽音などが荒々しく激しいこと。 |
左提右挈 | さていゆうけつ | 手を引いて互いに助け合う。手を取り合う。 |
左文右武 | さぶんゆうぶ | 文武をともに重んじる。 |
左右親近 | さゆうしんきん | お側の家来。側近。 |
嗟来之食 | さらいのし | 人をいやしんで、来て食べろと与える飲食物。 |
沙羅双樹 | さらそうじゅ | 釈迦が涅槃に入る際、その四方に二本ずつあったという木。釈迦が涅槃に入るや、時ならぬ白い花を開いたという。 |
三衣一鉢 | さんいいっぱつ | 僧侶が持ち歩く僅かな持ち物。「三衣」は三種の衣、王宮に行く時、講義を聴く時、作業等で日常着る時に衣を替えた。「一鉢」は食器。それだけあればとりあえず足りるとした。「衣」はネとも読む。 |
三陰三陽 | さんいんさんよう | 身体にあるものの「大陰」「小陰」「厥陰」と「大陽」「小陽」「陽明」の三陽をいう。 |
三益之友 | さんえきのゆう | 交わって利益となる三種類の友人。@正直な友A誠実な友B多聞な友 |
三王之佐 | さんおうのさ | 夏・殷・周の三王を助けるほどの賢人。 |
三界一心 | さんがいいっしん | 佛教−三界は「心をもつものの存在する欲界・色界・無色界の三つの世界。仏以外の全世界。三界は全て心に映る現象で、人間の心の中以外に三界は無いということ。「三界無安」「三界唯一心」「三界流転」「三界に家なし」「三界の火宅」「三界の頚枷」等の用語。 |
三槐九棘 | さんかいきゅうきょく | 三公九卿。周代に、朝廷で訴えを聞くとき、三公は槐樹の下で、九卿は棘の下で聞いたのでいう。 |
三階九級 | さんがいくきゅう | 奈良時代以後に制定された僧官。僧正・僧都・律師の三階を、さらに大僧正・僧正・権僧正、大僧都・権大僧都・少僧都・権少僧都、律師・権律師の九つに分けたもの。 |
三界乞食 | さんがいこつじき | 仏教で、他人の助けなしには、この世界のどこにも食が得られない状態。 |
三界無宿 | さんがいむしゅく | 仏教で、この世界のどこにも住む家がないこと。 |
山河襟帯 | さんがきんたい | 自然の要害の堅固なことのたとえ。 |
三角関係 | さんかくかんけい | 三者の間の関係。特に、三人の男女間の複雑な恋愛関係。 |
三革五刃 | さんかくごじん | 甲・兜・盾(三革)と刀・剣・矛・戟・矢(五刃)のこと。 |
山岳重畳 | さんがくちょうじょう | 山々が幾重にも連なっていること。 |
三月庭訓 | さんがつていくん | 勉学などの飽きやすいことのたとえ。 |
山河之固 | さんがのかため | 山河の要害が堅固なこと。 |
三寒四温 | さんかんしおん | 冬季、寒い日が三日続くと、その後四日ほどは暖かい日が続き、これが繰り返される気象現象のこと。 |
三管四職 | さんかんししょく | 室町時代の重要な職制で、管領と侍所所司に補された家柄で、「三管」は斯波・細川・畠山「四職」は赤松・一色・山名・京極をいう。 |
散官遊職 | さんかんゆうしょく | 名ばかりでほとんど仕事のない官職。 |
三跪九叩 | さんききゅうこう | 何度も最敬礼する。 |
三詭九拝 | さんききゅうはい | 中国清朝の敬礼の法。三度膝まずいて、九度頭を地につけて拝礼すること。「詭」はひざまずく「叩」はぬかずく。 |
山窮水尽 | さんきゅうすいじん | 進退に窮すること |
三教一致 | さんきょういっち | 三つの教えが根本的には一体であること。中国では儒・道・佛、日本では神・儒・佛の一致が説かれる。 |
三教九流 | さんきょうきゅうりゅう | 三教は儒教・佛教・道教。九流は戦国時代の儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家の九学派を総称したもの。 |
三侠五義 | さんきょうごぎ | 中国清代の小説の篇名(内容は省略) |
三経三緯 | さんきょうさんい | 詩経の六義の中の「風」「雅」「頌」の三経と「賦」「比」「興」三緯の併称。前者は詩の性質、後者は体裁上の分類をいう。 |
三釁三浴 | さんきんさんよく | 体にたびたび香を塗り、たびたび湯浴みして身を清めること。 |
三潔四無 | さんけつしむ | 中国衛生改革上のスローガンで家の中・庭・門口の三つの部分を清潔にしておいて蚊・蝿・鼠・床しらみの四つを駆除することを言う。 |
三県一局 | さんけんいっきょく | 北海道において開拓使廃止後に設置された行政機関の称。 |
三言市虎 | さんげんしこ | 町に虎はいないが、三人まで虎がいるというと、最後にはこれを信じてしまう。誤った話も、多くの人が言えば真実と同じ力を持ってしまうという意味。 |
三賢十聖 | さんけんじっしょう | 大乗で、菩薩の修行階位のうち、聖位である十地(十聖)と、それ以前の十住・十行・十廻向(三賢)。 |
三言二拍 | さんげんにはく | 中国、宋・元・明三代の口語体の短編小説集の総称。三言とは、明末、馮夢竜編の「喩世明言」「警世通言」「醒世恒言」をいい二拍とは、凌蒙初編の「初刻拍案驚奇」「二刻拍案驚奇」をいう。 |
三権分立 | さんけんぶんりつ | 国家権力が,立法〈立法権〉、行政〈行政権〉、司法〈司法権〉に三分され、それぞれを国会、内閣、裁判所が担う制度。相互に監視させることにより、国家権力の暴走を防ぐ効果が期待されている。 |
三公九卿 | さんこうきゅうけい | 三公(司徒・司空・太尉)と九卿(時代によって違うが、太常・光録勲・衛尉・太僕・廷尉・大鴻臚・少府・大司農・宗正・執金吾・将作大匠など)。 |
三綱五常 | さんこうごじょう | 三つと五つとに数えあげられる、人として守るべき大切な道。 |
三皇五帝 | さんこうごてい | 中国伝説上の帝王。伏羲・神農・女[女+窩-穴]の三皇と、少昊・黄帝・[喘-口+頁][王+頁]・帝[學-子+告]・堯・舜の五帝。 |
三公七民 | さんこうしちみん | 江戸時代、収穫の三分を領主、七分を農民の所得とする税法。多くは領主の山野に農民が植林し、その成木を三公七民の割合で分収する造林法をいう。 |
山光水色 | さんこうすいしょく | 山や水の景色。山水の美。 |
山高水長 | さんこうすいちょう | 不朽の功績・名誉を、山がいつまでも高くそびえ、川が永久に流れ続けることにたとえた語。 |
三綱六紀 | さんこうろっき | 「三綱五常」に似た言葉であるが、君臣・父子・夫婦の道に「諸父、兄弟、族人、諸舅、師長、朋友」の道をいい、綱はおおづな、紀はこづなの意を表し、ともに中国における人間関係において守るべき教えを表す言葉である。 |
三国四師 | さんごくしし | 日蓮宗で特に法華経を尊んでこれをひろめたインドの竜樹菩薩、中国の天台大師、日本の伝教大師・日蓮上人をいう。 |
三国鼎立 | さんごくていりつ | 鼎に三本の足があるように、三者が天下を三分して並び立つこと。 |
山谷之士 | さんこくのし | 世を避けて山中に住む人。 |
三五之隆 | さんごのりゅう | 中国伝説上の三皇五帝の隆盛な世。 |
三顧之礼 | さんこのれい | 目上の人が、ある人に仕事を引き受けて欲しいと礼を厚くして頼む意。 |
三三九度 | さんさんくど | 結婚式で杯を酌み交わす儀式。 |
三々五々 | さんさんごご | 人々がちらほら道を行(歩くようす。三三五五。 |
三三五五 | さんさんごご | あちらに三人、こちらに五人というように、人が行く、また、人がいるさま。また、物があちこちに散らばっているさま。 |
三思一言 | さんしいちげん | 繰り返し考えたのちにことばに出すこと。ことばを慎むこと。 |
三思九思 | さんしきゅうし | 何度も繰り返しじっくりと考えること。 |
三辞三嬢 | さんじさんじょう | 三度勧められたら三度断り四度目で受取る。最初は遠慮することも必要であるという礼儀のたとえ。 |
三旨相公 | さんししょうこう | 無能な宰相をあざけっていう言葉。北宋の神宗のとき、宰相の王珪が、つねに聖旨ということを口にするだけであった故事。 |
山紫水明 | さんしすいめい | 山水(自然の景色が清らかで美しいこと。日の光に照り映えて山は紫に流れる川は清らかに澄んで見えること。 |
三豕渡河 | さんしとか | 「『己亥』(つちのとい)の年、河を渡る」と読むのが正しいのを誤って己を三、亥を豕の字に読み誤った故事。 |
三師七証 | さんしななしょう | 比丘が具足戒(僧の守るべき戒律・一般に男僧には二五〇戒・尼僧には三四八戒)を受けるとき三師と七人の証明師が必要とされたこと。 |
三矢之戒 | さんしのいましめ | 兄弟や仲間の絆が大切であること。 |
三枝之礼 | さんしのれい | 親に対して礼儀を重んじることのたとえ。 |
三尺秋水 | さんじゃくのしゅうすい | 秋の冷たく澄んだ水のように磨かれた刀のこと。 |
三者三様 | さんしゃさんよう | やり方や考え方などが人それぞれで違いがあること。三人の者がいれば、三つのさま、様子、形がある意。類)各人各様・十人十色・百人百様 |
三者鼎立 | さんしゃていりつ | 三つのものが並び立って対立すること。 |
三十三身 | さんじゅうさんしん | 佛教−観音が衆生済度のため姿を変えたという三十三体の称 |
三十三天 | さんじゅうさんてん | ?利天(とうりてん)。六慾天の下から二番目の天。帝釈天がその中心に住み、周囲の四つの峰にそれぞれ八天がいる。「六慾天」は慾界に属する六種の天上界、四王天・?利天・夜摩天・兜率天・楽変化天・他化自在天の総称をいう。 |
三十四身 | さんじゅうししん | 妙音菩薩が衆生に経典を説き示すために化身したという34種の変化身の総称。 |
三従七去 | さんじゅうしちきょ | 儒教の倫理観。女子として則るべき、三つの規範と七つの婦徳をいう。七去は妻が夫の家を去るべき場合を規定したもの。父母に従順でない・子供がない・品行がみだら・ねたみ深い・悪い病気がある・お喋りである。盗みをする。の七つをいう。 |
三汁七菜 | さんじゅうしちさい | 贅沢で豪華な食事のたとえ。本膳料理。正式な日本料理の膳立ての菜数。「三汁」は汁物三品。「七菜」はおかず七品。本膳・二の膳・三の膳に焼き物膳と台引き物がつく。 |
三十七尊 | さんじゅうしちそん | 金剛界曼荼羅の成身会のうちに配された三七の仏・菩薩・仏神のこと。金剛界三十七尊 |
三従四徳 | さんじゅうしとく | 古代の女性に対する教え。女性としての心構えを教えた言葉。「三従」は幼時には、父に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従うという教え。「四徳」は婦徳・婦言・婦容・婦功を差し、日常の心がけのこと。 |
三十而立 | さんじゅうじりつ | 三十歳になり、自分の確固とした立場をもって自立すること。 |
三十二相 | さんじゅうにそう | 仏のもつ三十二の優れた身体的特徴。女性の容貌・容姿に備わる美しさのすべて。 |
三秋之思 | さんしゅうのおもい | 1日会わないでいるとずいぶん長い間会わないでいるように思うこと。強く待ちこがれる気持ちをいう。(= 一日千秋) |
三十番神 | さんじゅうばんじん | 本地垂迹説により、日本天台宗と日連宗で、法華経を守護する神として月の三〇日に割り当てる三〇の神 |
三十六策 | さんじゅうろくさく | 古代中国の36の策略 |
三十六神 | さんじゅうろくしん | 仏道に志して三帰戒を受ける人を守護すると言われる36部の護法神王。三十六善神。 |
三十六鱗 | さんじゅうろくりん | 体側に三十六枚の鱗が並んでいることから「鯉」の異名・「六六魚」ともいう |
三十六禽 | さんじゅうろっきん | 一昼夜12時に夫々一獣を配し、更に1時に二つの属獣をつけた計36の鳥獣。三十六獣。 |
三十六計 | さんじゅうろっけい | 多く(すべての計略。 |
三十六俵 | さんじゅうろっぴょう | 相撲の土俵。土俵は直径13尺で36の俵で作られたことから言う。 |
三十六峰 | さんじゅうろっぽう | 日本では小さな峰が多いため、京都東山のことを言う。 |
三旬九食 | さんじゅんきゅうしょく | 生活が極めて貧しいたとえ。一ヶ月に九回しか食事をとれない意から。「三旬」を「二旬」としても用いられる。子思が衛の国にいたとき生活が苦しく、表側の布のない衣服で、三十日間に九回しか食事をとることが出来なかった故事から。 |
三聖二師 | さんしょうにし | 天台宗の「伝教」「慈覚」「智証」の三大師と「安然和尚」と「慈慧大師」の二人をいう。 |
三職八科 | さんしょくはちか | 一八六七年の王政復古により新政府の要職として設置された総裁・議定・参与の総称と八つの科。のちに三職八局となりのち廃止された職制。 |
三事六府 | さんじろっぷ | 三事は世の中を治めるのに大切な「正徳」「利用」「厚生」を意味し六府は「水・火・金・木・土・穀」を表す。政治倫理。 |
三津七湊 | さんしんしちそう | 室町時代、日本最古の海商法である廻船法度に定められた十の大港。三津は伊勢の安濃津、筑前の博多津、和泉の堺津。七湊は能登の輪島、越前の三国、加賀の本吉、越中の岩瀬、越後の今町、出羽の秋田、津軽の十三湊。 |
三水四石 | さんすいしせき | 大阪天王寺の七不思議 |
三途大河 | さんずたいが | 仏教の三途の川には流れのちがう三つの瀬が冥途の途中にあり、人が死んで初七日に渡るが、生前の行いによって渡る瀬が異なるといわれる。 |
三寸之轄 | さんずんのくさび | 車のくさびは、わずか三寸であるけれども、これがなければ車の用をしない。物事の主要なものをいう。 |
三寸不律 | さんずんふりつ | 筆。不律の「ふりつ」をつづめて発音すると「ひつ」で、三寸はその長さ。 |
三世一爨 | さんせいいっさん | 三世代の家族がなかよく同居すること。三代の家族が一つの竃(爨)で煮炊きする意から。《出典》新唐書「崔?伝」[類義語]三世同居・三世同財・三世同爨・三世同堂。中国・老舎、日本・三浦朱門に「四世同堂」の題名の書がある。 |
三世一身 | さんぜいっしん | 養老七年に公布された開墾奨励の法。新たに灌漑用水路を開発して開墾した者は本人から三代にわたってその土地の保有を許し、既存の用水を利用して開墾した者は本人一代かぎり保有を許した。 |
山精木魅 | さんせいもくみ | 山の霊と木の精。山野の自然の精霊たちの総称。 |
三世因果 | さんぜいんが | 仏教で、過去・現在・未来の三世にわたって、善悪の報いを受けるということ。 |
三尺童子 | さんせきのどうじ | 子供。三尺は小さいことの形容。また、一尺は二歳半で、七,八歳の子供。 |
三世十方 | さんぜじっぽう | 仏教で、限りなく広い時間と空間の全て。 |
三戦三走 | さんせんさんそう | 三度戦って三度逃げる。 |
三千諸法 | さんぜんしょほう | 三千法ともあらゆるものの総称地獄から仏界の十界が円融の理で互いに他の十界を含むので百界等々これが宇宙の全ての存在と総摂するので三千法という(仏教用語) |
三千世界 | さんぜんせかい | (一仏教で、須弥山を囲む広大な世界。 (二転じて、広い世界全体。 |
山川草木 | さんせんそうもく | 自然の景色や植物の総称。 |
三千寵愛 | さんぜんのちょうあい | 多くの侍女に対する寵愛。 |
山川万里 | さんせんばんり | 山川を隔てて遠く離れていること。 |
三草四木 | さんそうしぼく | 江戸時代、穀類以外に農家にとって重要な三種の草(麻・藍・紅花または木綿)と、四種の木(桑・茶・楮・漆)。その収穫は米や麦より有利であった。 |
三草二木 | さんそうにぼく | あらゆる草木がその大きさに関わらず平等に雨の惠を受けて育つように、資質・能力に差がある衆生も仏の教えによっていつかは平等に悟りを開くことが出来るということ。また仏のおしえは一つであるが、衆生の受け取り方はさまざまであることのたとえ。「三草」は三種の有用な草、「二木」は大樹・小樹のこと。《出典》法華経「薬草喩品」(やくそうゆほん) |
三多三上 | さんたさんじょう | 文章を作るのに適した三つの場所。「馬上」「枕上」「厠上」、乗馬をしているとき、寝床に入っているとき、便所にいるときをいう。[類義語]作文三上(サクブンサンジョウ)宋の欧陽脩の語。 |
三炭三露 | さんたんさんろ | 茶の湯で、三炭と、席入前・中立前・退席前に露地に打水をする三露とをいう。 |
三段論法 | さんだんろんぽう | 大前提と小前提から結論を導き出す推論の形式。 |
三茶九茶 | さんちゃくちゃ | あばた顔(天然痘による顔)を京浜で「みっちゃくちゃ」といったところから出た言葉。 |
山中暦日 | さんちゅうれきじつ | 俗世間を脱して悠々自適にのどかな生活をするさま。 |
三長三本 | さんちょうさんぼん | 日蓮宗の寺でいづれも「長」と「本」のつく三つの寺をいう。長興山妙本寺(相模)長栄山本門寺(武蔵)長谷山本土寺(下総) |
三徴七辟 | さんちょうしちへき | 真心・礼儀をつくして、優れた人材を招くこと。また目上のものが、ある人物を信頼して手厚く迎えること。「三顧之礼」の類義語である。他に草蘆三顧(ソウロサンコ)《出典》諸葛亮「前出師表」(ぜんすいしのひょう) |
三町三所 | さんちょうみところ | 広い場所のうち、ただ三か所だけに事を行ってすます意。掃除などを粗略にすること。雑にてばやく仕上げてしまうこと。 |
三敵四友 | さんてきしゆう | 帝国主義・封建主義・官僚資本主義の三つの敵と、労働者・農民・小資産・民俗資産の四つの友。をいう中国名数辞典 |
参天弐地 | さんてんじち | 徳と天地を等しくすること。天地と同じほど大きな徳をもつこと。「参天」は天と交わる「弐地」は地に徳を比すこと、地と自分と天に並び合わせて「三」になることで「参天」という。《出典》文選「楊雄・劇秦美新」 |
三殿八役 | さんでんはちやく | 江戸時代、三卿(三殿ともいうが)の田安・清水・一橋に付けられた役職であり、八役は家老・番頭・用人・旗奉行・長柄奉行・物頭・郡奉行・勘定奉行をいう。 |
三島一連 | さんとういちれん | 作庭の形式、池の中に三つの島を置き、各々に三神山である、蓬莱・方丈・瀛州を表現するもの。中国伝説で渤海中にあって仙人が住むという三神山をかたどる方式をいう。 |
三同一交 | さんどういっこう | 幹部が大衆と一緒に食べ(同吃)、住み(同住)、労働(同働)して心を交じり合わせようとすること。 |
三当四落 | さんとうしらく | ナポレオンの故事にならって、三時間の睡眠ならば入試に合格できるが、四時間の睡眠では不合格になるといった、受験戦争での言葉。 |
三刀之夢 | さんとうのゆめ | 出世する吉兆の夢をいう。三刀はпi州の古字)の隠語。晉の王濬が三刀にさらに一刀を益す夢を見たところ、後はたして益州の刺史(長官)となった故事。 |
三度三度 | さんどさんど | 食事に関して、一日の朝・昼・晩。 |
三途八難 | さんとはちなん | 三途は「地獄」「畜生」[餓鬼](途を道としたものが日本)と「鬱単越」「長寿天」「聾盲」「膏唖」「世智弁徳」を加えて八難という。 |
三人吉三 | さんにんきちざ | 歌舞伎「三人吉三廓初買・サンニンキチザクルワノハツカイ」の通称。世話物・河竹黙阿弥作。お坊吉三・和尚吉三・お嬢吉三の三人を主人公とし、百両の金と名刀庚申丸を巡る白浪物。白浪とは泥棒のこと。 |
三人五徳 | さんにんごとく | 火鉢に用いる三本足の五徳に似るところから三人が車座になること。三人いっしょに事を行うこと。 |
三人成虎 | さんにんせいこ | 「三人虎を成す」とも読む。町に虎がいるはずはないが、三人まで虎がいるというと、しまいにはこれを信じてしまう。誤った話も、多くの人が言えば真実と同じ力を持ってしまうという意味。 |
三人文殊 | さんにんもんじゅ | 凡人でも衆知を集めれば、いい考えも浮かぶということ。 |
三年之喪 | さんねんのも | 父母の喪。三年は足掛け三年で二十五か月。 |
三拝九叩 | さんはいきゅうこう | 中国清朝の敬礼の法。三度膝まずいて、九度頭を地につけて拝礼すること。「詭」はひざまずく「叩」はぬかずく。 |
三拝九拝 | さんぱいきゅうはい | 何度も頭を下げて人に敬意を表したり、物事を頼んだりすること。 |
三百諸侯 | さんびゃくしょこう | 全ての大名のこと |
三百代言 | さんびゃくだいげん | もと、資格を持たない代議人(弁護士の元の呼び名を軽蔑して呼んだ言い方。相手を言いくるめてしまうこと。 |
賛否両論 | さんぴりょうろん | 賛成意見と反対意見が対立すること。 |
三分一銀 | さんぶいちぎん | 江戸時代、田畑の年貢の三分の一を銀に換算して納めた制度。主として関西地方で行われた。三分一銀納。 |
三武一宗 | さんぶいっそう | 中国で、仏教徒を迫害した四人の天子。後魏の道武帝、北周の武帝、唐の武宗、後周の世宗の称。 |
三武一帝 | さんぶいってい | 道武帝(北魏)、武帝(北周)、武帝(唐)、世宗(後漢)が佛教を禁止し、僧尼を還俗せしめた四人の王子のことをいう。佛教では「三武一帝の法難」という。 |
三風十愆 | さんぷうじっけん | 巫・淫・乱の三つの悪風習とその内容を為す、恒舞・酣歌・貨・色・遊・等々の十の悪業。「愆」はあやまる・過失をおかすの意 |
三不三信 | さんぷさんしん | 「三心」とは浄土に生れようとする信心で真実にかなったもの。即ち「淳心・一心・相続心」をいう。「三不心」はこれに反する心をいう。 |
三分五厘 | さんぷんごりん | それほど値打ちのないことにいう。一分五厘。一銭五厘。 |
三分鼎足 | さんぶんていそく | 鼎に三本の足があるように、三者が天下を三分して並び立つこと。 |
三分之国 | さんぶんのくに | 後漢の末、魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備がそれぞれ天下を三分してその一つを保ったこと。 |
三分之計 | さんぶんのけい | 天下を三つの勢力に分けて、その一つを保つはかりごと。 |
三平ニ満 | さんぺいにまん | 三でも平安、ニでも満足の意から、心が平安で満足していること。また、額、鼻、顎の三つが平らで、両方の頬がふくらんでいる顔。おかめ。「二」はじとも読む。 |
三法三到 | さんぽうさんとう | 宋の米子の読書法。三法は少看熟読・反覆体験・没頭理会、三到は心到・眼到・口到。 |
三方四方 | さんぼうしほう | あちらこちらの方角。諸方。四方八方。 |
三木一草 | さんぼくいっそう | 建武中興に功のあった南朝方四忠臣の称。三木は名の一部に「き」のつく結城親光・伯耆守名和長年・楠木正成、一草は千種(ちぐさ)忠顕をいう。 |
三木三鳥 | さんぼくさんちょう | 「三木」は普通「をがたまの木」「めどのけずりばな」「かはなぐさ」をいい「三鳥」は「喚子鳥」「百千鳥」「稲負鳥」または「百千鳥」のかわりに「都鳥」 |
三位一体 | さんみいったい | 別々の三つのものがしっかりと結びつくこと。三者が心を合わせること。 |
三面六臂 | さんめんろっぴ | 顔が3つで腕が6本あることから、転じて、一人で何人分もはたらくこと。 |
三問三答 | さんもんさんとう | 鎌倉・室町時代の訴訟手続き。訴人の訴状に対して論人(被告)が陳状を提出することを三度繰り返してそれぞれの主張を述べること。 |
三門四戸 | さんもんしこ | 「三門」は大きな門とその左右に連なる二つの小さな門の全体を一つの門として言うが、大門・二門房門と四方の入り口をいう。 |
三陽五会 | さんようごかい | 古代医学で用いられた用語。手足にあるといわれた。太陽・少陽・陽明の三陽と百会・胸会・聴会・気会・腫会の五会をいう。 |
山容水態 | さんようすいたい | 山水の景色。 |
山林隠逸 | さんりんいんいつ | 官に仕えず山林に隠れ住む。また、その隠者。 |
山林之士 | さんりんのし | 才能を隠して山林に隠れ住む人。 |
山脂ヘ帯 | さんれいかたい | 永遠に変わらない約束・誓いのこと |
三令五申 | さんれいごしん | いくたびも繰り返して命令すること。 |
三老五更 | さんろうごこう | 周代、天子は三老五更を設けて父兄の礼をもってこれを養った。三老も五更も、年とって経験を重ねた退職官吏のこと。 |