四字熟語 | 読み方 | 意味 |
空空寂寂 | くうくうじゃくじゃく | 何事にもとらわれず、無心なさま。無反応・無関心であること。またひっそりとして寂しい様子。 |
空空漠漠 | くうくうばくばく | 広々として限りないさま。また、とらえどころのないさま。 |
空々漠々 | くうくうばくばく | 限りなく広いようす。とりとめのないようす。 |
空穴来風 | くうけつらいふう | 隙間があるから穴に風が入ってくる。隙を見せるから噂が流れる。火のない所には煙りは立たないということ。 |
空谷足音 | くうこくそくおん | 寂しい所へ人の来訪を受ける、予期しない喜び。また頼り甲斐のあるたとえ。 |
空谷跫音 | くうこくのきょうおん | 思いがけない訪問者や便りがくる喜び。 |
空前絶後 | くうぜんぜつご | これまでにも一度も経験がなく、今後も絶対にありえないと思われるような珍しくて貴重なこと。 |
空即是色 | くうそくぜしき | 実体のない空がそのまま万物の姿でもあること。 |
空中分解 | くうちゅうぶんかい | 飛行中の航空機などが事故のため空中でばらばらに壊れること。転じて、組織・計画などが中途でだめになること。 |
空中楼閣 | くうちゅうろうかく | 空想的で現実性の乏しい考えや議論。やってもできそうにない無理な空論。 |
空理空論 | くうりくうろん | 理屈は通っていても現実から懸け離れていて、実際には役立ちそうもない理論や議論。 |
倶会一処 | くえいっしょ | 多くの人々がともに一所に集まり会うこと。仏教語で、阿弥陀の浄土に往生して、浄土の人々と一所に会同すること。 |
久遠実成 | くおんじつじょう | 真実の仏は、久遠の昔に成仏している。歴史的人物としての釈尊は、実際には永遠の昔から成仏していて、根本的な悟りそのものになっていた、ということ。 |
苦海十年 | くかいじゅうねん | 年季で縛られていた遊女が十年で自由になれた。この十年のこと。 |
苦学力行 | くがくりっこう | 働いて学資を得ながら、苦労努力して学問に励むこと。 |
苦髪楽爪 | くがみらくずめ | 苦労している時は髪が伸び、楽をしているときは爪が伸びる。苦楽ともに、忙しいときは余裕がなく、どちらも伸び放題になってしまう。 |
区区之心 | くくのこころ | とるにたりない心。自分の心を謙遜していう。 |
区区之衆 | くくのしゅう | わずかの兵。小人数。 |
区区之節 | くくのせつ | とるにたりない貞節。自分の忠節を謙遜していう。 |
草足水足 | くさたりみずたる | 仏法を徹底的に修業した人は、あらゆる物事にこだわることなく淡々と仏の道を実践するものであるということ |
九思一言 | くしいちごん | 九思とは君子が心がけなくてはならない九つの事柄。きゅうし。九思の一言は十分思慮をめぐらして一言いうこと。 |
九識十名 | くしきじゅうみょう | 摂論宗の祖真諦の立てた人間の心のあり方の分類。眼、耳、鼻、舌、身、末那、阿頼耶の八識に阿摩羅を加えたもの。第九菴摩羅識に,真識・無相識・法性識・仏性真識・実際識・法身識・自性清浄識・阿摩羅識(無垢識)・真如識、不可名識の十識をいう。 |
九尺二間 | くしゃくにけん | 間口が九尺、奥行きが二間の家。狭くてみすぼらしい家のこと。 |
九十春光 | くじゅうのしゅんこう | 春三か月(九十日)間ののどかな景色。 |
苦尽甘来 | くじんかんらい | 苦去りて、楽来たる。苦しい時が去って、やっと楽しい日が訪れること。 |
苦心惨憺 | くしんさんたん | 心を砕いて苦労を重ね、困りながらも、あれこれと工夫を凝らすこと。 |
薬九層倍 | くすりくそうばい | 暴利をむさぼること。薬の値段が原価に比べて極めて高いことから。 |
九寸五分 | くすんごぶ | 長さが九寸五分(約30センチメートル)あるところから短刀・あいくちのこと。二尺八寸が刀。 |
九損一得 | くそんいっとく | 十回のうち徳になるのは一回ということ。費用ばかりかかってほとんど益のないこと。 |
口先三寸 | くちさきさんずん | おしゃべりの巧みさで人をだますこと。 |
口伝耳受 | くでんじじゅ | 口で伝えられたことを耳で聞く。 |
苦肉之計 | くにくのけい | 苦し紛れに考えた手段。 |
苦肉之策 | くにくのさく | 苦しまぎれの手段。 |
国之爪牙 | くにのそうが | 国家を守る勇ましい武臣。 |
狗馬之心 | くばのこころ | 自分の誠意の謙称。犬や馬が、自分を養ってくれた主人に対し、恩を忘れず仕えるように、ささやかながら恩返しをさせて頂くという意味。 |
狗尾続貂 | くびぞくちょう | つまらない者が高位高官に列したことを風刺する言葉。 |
九分九厘 | くぶくりん | 九十九パーセント。ほとんど完全に近いこと。ほとんど間違いのないこと。 |
九分十分 | くぶじゅうぶ | たいした違いはないこと。大同小異。五十歩百歩。 |
九間一丸 | くまいちまる | 江戸時代、寛文・延宝ごろの隅田川の船遊びの代表的町屋形船で、金・銀をちりばめるなど豪華な装飾を加えた大屋形を設けたもの。 |
工面十面 | くめんじゅうめん | くふう、やりくりのことで、多く金策の場合に用いる。 |
車如流水 | くるまりゅうすいのごとし | 車の往来が頻繁に切れ目なく続くさま |
桑原桑原 | くわばらくわばら | 雷鳴の時、落雷を避ける呪文として用いる語。また、一般に忌まわしいことを避けるためにも言う。 |
君恩海壑 | くんおんかいがく | 君の恩が深いことは海や谷のようである。 |
T蒿悽愴 | くんこうせいそう | 香気が立ち上り、人の気持を神秘的にさせること。 |
君子固窮 | くんしこきゅう | 君子といえども人間、もちろん困窮することもあるという意味。 |
君子三戒 | くんしさんかい | 教養人として、一生の間にその年齢に応じて慎むべき三つの留意点のこと。 |
君子三楽 | くんしさんらく | 君子の持つ3つの楽しみのこと。 |
君子殉名 | くんしじゅんめい | 君子は自分の名誉を守るためならば身を犠牲にする。 |
君子懐徳 | くんしはとくをおもう | 立派な人間は、徳を修め磨くことを心掛ける。 |
君子慎独 | くんしはひとりをつつしむ | 君子は自分がひとりだけでいる時も、心を正しく持ち言動をつつしむ。 |
君子豹変 | くんしひょうへん | よい意味と悪い意味とがあり、よい意味では、君子は過ちに気づくとすぐに改め、自らを向上させるということ。悪い意味では、まるで節操がなく、主張や態度がころころと変わること。 |
君子不器 | くんしふき | 立派な人間は、ひと通りの使い道しかない器具のようではなく、単に一方面の技能に秀でるだけでなく、全人格的な修養をすべきであるという教え。 |
葷酒山門 | くんしゅさんもん | 生臭いものを食べ、酒気を帯びた者は、寺の境内に入ってはならないということ。 |
君辱臣死 | くんじょくしんし | 君主が屈辱を受ければ、臣下たるもの命を投げ出してその恨みを晴らす。「忠臣蔵」のようなこと。 |
君臣遇合 | くんしんぐうごう | 明君と賢臣とがうまく出会うこと。 |
君臣水魚 | くんしんすいぎょ | 水と魚との関係のように君臣の間の親密なこと。蜀の劉備と諸葛亮の親密な交わり。 |
君側之悪 | くんそくのあく | 君主のそばにいる悪人。悪だくみを抱く側近の家来をいう。 |
薫陶成性 | くんとうせいせい | すぐれた人間を作ること。 |