四字熟語 | 読み方 | 意味 |
居安思危 | こあんしき | 平安無事のときにも、危難に備え、用心を怠らないこと。 |
挙一明三 | こいちみょうさん | 「一」を挙げて示せば、ただちに「三」を理解すること。非常に賢くて理解の早いたとえ。 |
高圧手段 | こうあつしゅだん | ある強い力で押さえつけて、他の者を自分に従わせるやり方。あたまごなし。 |
香囲粉陣 | こういふんじん | 香りの囲いとおしろいの陣列。転じて多くの美女に取り囲まれるさま。 |
荒淫無恥 | こういんむち | 淫乱で無恥。みだらで恥知らず。堕落して品行の悪い女のこと。邪道に深入りするさま。 |
光陰流水 | こういんりゅうすい | 月日の過ぎ去るさまは、水の流れの速いのと同じということ。 |
行雲流水 | こううんりゅうすい | 空行く雲や流れる水のように、一事に執着せず、自然にまかせて行動すること。 |
慷慨忠直 | こうがいちゅうちょく | 国家や主君への忠義心から、世の中の不義・不正などを怒り嘆くこと。 |
口角流沫 | こうかくりゅうまつ | 「口角沫を流す」とも読む。口先につばきを飛ばして激しく議論するさま。 |
膏火自煎 | こうかじせん | 自分自身の才能によって災いを招くことのたとえ。 |
高牙大纛 | こうがだいとう | 高い牙旗(象牙の飾りをつけた旗)と牛の尾で飾った大きな指し物。将軍の陣営のしるし、または、高位の者の供回りのしるし。 |
効果覿面 | こうかてきめん | ある事柄のききめや報いがすぐに現れること。すぐにはっきりとした結果や効果が出る。 |
高歌放吟 | こうかほうぎん | あたりかまわず大声で歌い吟ずること。 |
鴻雁哀鳴 | こうがんあいめい | 鴻(おおとりと雁が悲しげに鳴く。転じて、流民が窮状を声を上げて哀訴するさまのたとえ。 |
抗顔為師 | こうがんいし | たかぶった顔をして大先生ぶること。臆面もなく物知り顔をして、自分自身を先生だとうぬぼれるさま。 |
高岸深谷 | こうがんしんこく | 世の中の変遷が著しいことのたとえ。 |
厚顔無恥 | こうがんむち | あつかましくて恥知らずなこと |
綱紀粛正 | こうきしゅくせい | 乱れた規律や風紀を正すこと。 |
巧偽拙誠 | こうぎせっせい | 下手でも誠のある方がよいこと。どんなに上手でも嘘が混じっているならば、劣っていても誠がこもっている方がよいことをいう。 |
綱紀頽弛 | こうきたいし | 政道がすたれゆるむこと。政道:政治の道、政治の方法。 |
好機到来 | こうきとうらい | ちょうどよい機会がくること。絶好の機会に恵まれること。 |
孔丘盗跖 | こうきゅうとうせき | 人間死ねばだれでもみな塵となる。生きているうちが花、もっと楽しもうという意味。 |
恒久平和 | こうきゅうへいわ | 永久に変わらない平和。 |
惶恐再拝 | こうきょうさいはい | 恐れ畏まって再拝する。手紙の始めや終わりに添える敬意を表わす言葉。 |
控馭之術 | こうぎょのじゅつ | 勢いを制する方法。自由に人を制し治める方法。 |
綱挙目張 | こうきょもくちょう | 要点をきちんと押さえれば、自然に解決されるというたとえ。また、文章の筋道がきちんと通って、読んで理解しやすいこと。 |
敲金戛石 | こうきんかっせき | 金をたたき、石をならすの意味で、詩や文章の調子の優れていること。 |
敲金撃石 | こうきんげきせき | 詩や文章の調子の優れていること。 |
好景不長 | こうけいふちょう | いつまでもいいことは続かない。いい夢はいずれ破れるというたとえ。好景気はそう続くものではない。 |
皓月千里 | こうげつせんり | 月が明るく遠くまで輝き渡るさま。 |
口血未乾 | こうけつみかん | 約束をしたばかりで、まだ何日もたっていないこと。 |
高潔無比 | こうけつむひ | 比べるものがないほど気高く清らかで汚れのないこと。 |
黄絹幼婦 | こうけんようふ | 「絶妙」の意味。また判読の見事さ。 |
巧言令色 | こうげんれいしょく | ことばを飾り顔色を和らげて人を喜ばせ、こびへつらうこと。 |
口講指画 | こうこうしかく | 口で説明し、指で描くの意味で、丁寧に教えること。親切に教え諭す。 |
浩浩湯湯 | こうこうしょうしょう | 水が広大に流れる様子。 |
恰好無上 | こうこうむじょう | ちょうど似合っていて、他に比べるものがない。 |
鴻鵠之志 | こうこくのこころざし | おおとりや、くぐいなどの大鳥の気持。大人物や英雄の心にたとえる。遠大なこころざし。 |
江湖散人 | こうこさんじん | 田舎に住む世捨て人。身寄りがなく気の向くままにできる身分。 |
後顧之憂 | こうこのうれい | 物事をやり終わった後に残る気がかり。のちのちの心配。 |
江湖之気 | こうこのき | 民間の気風。 |
江湖之楽 | こうこのたのしみ | 自然を友とする楽しみ。 |
江湖之遠 | こうこのとおき | 都から遠く離れた、いなかのこと。 |
江湖之人 | こうこのひと | 民間にいる人。 |
高材疾足 | こうざいしっそく | すぐれた才能や手腕があること、ある人のこと。 |
光彩奪目 | こうさいだつもく | 目を奪うばかりの鮮やかさ、まばゆいばかりの美しさのこと。 |
幸災楽禍 | こうさいらくか | 他人の災難を自分の幸いとし、人の不幸を楽しむ。ひとの災いを見て喜ぶという態度。 |
光彩陸離 | こうさいりくり | 美しい光がまばゆい様子。光が入り乱れて美しく輝くさま。 |
高山景行 | こうざんけいこう | 高い山と大きな道。情操が高尚で、行いが立派なたとえ。人柄がすぐれているさま。 |
恒産恒心 | こうさんこうしん | 定職のない者には、定まった心もない。一定した生業を持たない者は、安定した良心を持ち得ないということ。 |
江山之助 | こうざんのたすけ | 山水の美しい風景が人の詩情を助けること。 |
高山流水 | こうざんりゅうすい | 高い山と流れる水。優れた音楽のたとえとして使われる。 |
高視闊歩 | こうしかっぽ | 目を上に向け、大またで歩く。肩で風切って歩くこと。人を見下ろしたような態度をいう。 |
口耳講説 | こうじこうせつ | 聞きかじりの耳学問を、物知り顔ですぐ人に説くこと。浅薄な学者、学識のたとえ。 |
公私混同 | こうしこんどう | 「私」のために「公」を食い物にする。 「公」のためなのだから「私」をいくら犠牲にしてもかまわないという。 |
口耳四寸 | こうじしすん | 口と耳の感覚が近いということから、人から聞いた内容を理解もせずに受け売りすること。自分の身につかない学問のことをいう。 |
行尸走肉 | こうしそうにく | 歩くしかばねや走る肉の意で、無能・無学のひと、何の存在価値も無いひとをあざけっていう語。 |
行屎走尿 | こうしそうにょう | 便所で用を足す意。ありふれた日常生活のたとえ。 |
好事多魔 | こうじたま | 好いことはとかく邪魔が入りやすい。いいことがあっても、有頂天になっていると、思い掛けない支障や妨害が入ってくるものだ。 |
曠日持久 | こうじつじきゅう | 日を長引かせて長く持ちこたえること。無駄に長い月日を送ること。 |
曠日彌久 | こうじつびきゅう | むなしく日を過ごして久しきにわたる。事が長引くのにいう。 |
口耳之学 | こうじのがく | 聞いたことをそのまま人に話す、身につかない学問のこと |
孔子之孫 | こうしのまご | 孔子顔した分別くさい男のたとえ。学者ぶった、しかつめらしい者をいう。 |
高車駟馬 | こうしゃしば | 覆いの高い車と、四頭立ての馬。高位の人の乗り物。転じて、貴人のことにもいう。 |
巧取豪奪 | こうしゅごうだつ | あの手この手で巻き上げる。言葉巧みにだまし取ったり、力づくで奪ったりすること。 |
鉤章棘句 | こうしょうきょっく | とげのある章句。たいへん読みにくい文章。 |
広宵大暮 | こうしょうたいぼ | 永久に明けない夜。墓の中。死者の帰らないことのたとえ。 |
口尚乳臭 | こうしょうにゅうしゅう | 年若く世間知らずの青二才をいう。 |
宏敝之観 | こうしょうのかん | 広々とした眺め。 |
攻城野戦 | こうじょうやせん | 城を攻め、野で戦う。攻戦。 |
攻城略地 | こうじょうりゃくち | 城を攻略し、市街地を侵略すること。 |
校書掃塵 | こうしょそうじん | 校正の仕事というのは、机の塵を払うようなもので、何回やってもなお塵が残るように誤りがなくならないというたとえ。 |
公序良俗 | こうじょりょうぞく | 一般社会の秩序と善良な習慣、ならわし。世間一般の道徳観をいう。 |
嚆矢濫觴 | こうしらんしょう | 物事の始まりのこと |
巧思力索 | こうしりきさく | 巧みに考え、つとめて求める。心を砕いて考える。 |
黄塵万丈 | こうじんばんじょう | 黄色い土煙(黄塵が空高く舞い上がる(万丈のこと。 |
後生可畏 | こうせいかい | 後輩を侮ってはいけない。恐るべき可能性を持っているということ。これから成長する若い者は未知数ではあるが、学問に励めばその進歩には恐るべきものがある。 |
曠世之感 | こうせいのかん | 世に類ないという感じ。 |
曠世之度 | こうせいのど | 当世に類がないと自信を持つほど大きい度量。 |
公正無私 | こうせいむし | 公平で私心私欲をまじえないこと。 |
考績幽明 | こうせきゆうめい | 官吏の功績を考え調べて、功績の上がった者の官を進め、上がらない者は退けること。 |
喉舌之官 | こうぜつのかん | 君主の言葉を下の者に伝える人、宰相のこと。 |
喉舌之任 | こうぜつのにん | 君主の言葉を下の者に伝える人、宰相のこと。 |
恍然自失 | こうぜんじしつ | ぼんやりとして気抜けしたようになる。 |
恍然大悟 | こうぜんたいご | ぼんやりした中から、ふと思い当たること。疑問が解けて、“はっ”と悟る。 |
浩然之気 | こうぜんのき | 自分の行動が正しく、天地に恥じるところがなければ、何ものにも屈しない大らかな勇気が満ちてくるということ。広々として屈託のない雄大な気持ちをいう。 |
鴻漸之翼 | こうぜんのつばさ | ひとたび飛翔すれば一気に千里をすすむといわれる鴻(おおとりのつばさ。転じて、スピード出世する優秀な人材、大事業が成功する人物のこと。 |
広壮豪宕 | こうそうごうとう | 意気盛んで小さなことにこだわらず、思うままにふるまうこと。 |
公孫布被 | こうそんふひ | 偽善、売名の為の節約。 |
好大喜功 | こうだいきこう | 大事をなし功績をあげようとする。やたら手柄を立てたがって功を焦るさま。 |
広大無辺 | こうだいむへん | とてつもなく広くて大きく、きわまりがないこと。 |
交淡如水 | こうたんじょすい | 君子の交際は、目先の利害にこだわらず、お互いの人格を重んずるので水のように淡白である。 |
巧遅拙速 | こうちせっそく | 上手で遅いよりも、下手でも速いほうがいいということ。 |
口中雌黄 | こうちゅうしおう | 一度言ったことを、すぐ改めること。自分の意見や言論に誤りや不適当な所がある時には、訂正するという意味。 |
黄中内潤 | こうちゅうないじゅん | 才能や徳を表に表さず、内に秘めておくこと。 |
口誅筆伐 | こうちゅうひつばつ | 言葉と文章で激しく批判、攻撃すること。現代で言うと、ある事件、人物に対しマスコミ・報道機関が容赦なく批判を浴びせるたとえ。 |
高枕無憂 | こうちんむゆう | 万全の策を立てておくこと。そうすれば君主も高枕で安眠することができ、国家の憂いもなくなるということ。 |
孝悌忠信 | こうていちゅうしん | 父母に孝行で、目上の人によくしたがい、真心をこめて偽りのないこと。 |
皇天后土 | こうてんこうど | 天の神と地の神。 |
黄道吉日 | こうどうきちにち | 陰陽道で何をしてもうまくゆくとされる吉日。転じて一般に、良い日柄をいう。 |
叩頭三拝 | こうとうさんぱい | 頭を地につけて何度もお辞儀をすること。 |
口頭試問 | こうとうしもん | 試験官の質問に対し、口頭で答えさせる試験。口述試験。 |
交頭接耳 | こうとうせつじ | 頭を近付け耳に接して話す。内緒話。ひそひそ話。 |
荒唐無稽 | こうとうむけい | 根拠がなくでたらめなこと |
紅灯緑酒 | こうとうりょくしゅ | 歓楽街・繁華街の華やかなことの形容。また、歓楽と飽食の享楽生活のたとえ。 |
狡兔三窟 | こうとさんくつ | 危機に際し身の安全を守るのがうまいことのたとえ。 |
狡兔良狗 | こうとりょうく | 功績のあった幹部、部下も利用価値がなくなると捨てられる。 |
黄髪垂髫 | こうはつすいちょう | 老人と子ども。垂髫は子どものさげ髪。 |
広範多岐 | こうはんたき | 範囲が広く、多方面にわたること 。 |
好評嘖嘖 | こうひょうさくさく | 評判がよく、しきりにほめたたえられるさま。 |
光風霽月 | こうふうせいげつ | 雨の後の晴天に吹く風や霽(はれた空の月のように。さっぱりしてわだかまりのない気持ち。世の中がよく治まっていることのたとえ。 |
公武合体 | こうぶがったい | 江戸幕府の末期、朝廷と幕府の和合を図って国政に当たろうとした一派の議論。 |
行不由径 | こうふゆけい | 道を行くなら小道を通らない。堂々と表通りの大道を歩む人生。 |
紅粉青蛾 | こうふんせいが | 紅(べに、白粉(おしろいと青く引いた眉。美人の上手な化粧をいう。 |
公平無私 | こうへいむし | 行動、判断などが公平で、私的な感情や利益などに左右されないさま。公正平等、公明正大。 |
光芒一閃 | こうぼういっせん | 光が一瞬、ぴかりと光るさま。白刃がひらめく、電光がきらめくさま。転じて、英雄の華々しくも短い、あっという間の人生。 |
厚貌深情 | こうぼうしんじょう | 顔つきは親切なようでも、心の中は奥深くて何を考えているかわからない。人の心の知りがたいことのたとえ。また、態度も心も親切なことの意味もある。 |
興亡治乱 | こうぼうちらん | 国が興りまた滅び、世の中が治まり、また乱れること。 |
光芒万丈 | こうぼうばんじょう | 聖人君主の出現、また偉人の功績をたたえる言葉。 |
槁木死灰 | こうぼくしかい | 生気のないこと。→非常に冷静。無念無想。 |
口蜜腹剣 | こうみつふくけん | 口先は親切だが、内心は陰険で恐ろしい人のたとえ。 |
光明磊落 | こうみょうらいらく | 胸にわだかまりがなく、公明正大であるさま。大らかでさっぱりしている状態。 |
公明正大 | こうめいせいだい | 心がはっきりと明らかで、正しく大きいさま。 |
紅毛碧眼 | こうもうへきがん | 赤茶色の髪の毛と青緑色の眼。すなわち西洋人のこと。 |
膏腴之地 | こうゆのち | 肥えた土地。 |
滉洋自恣 | こうようじし | 水の広く深いように、学識文才が深く広く、応用の自在なこと。 |
高陽酒徒 | こうようしゅと | さけのみ。飲酒家。高陽は地名。 |
公養之仕 | こうようのつかえ | 君主の手厚い待遇に感じて、賢人が出向いて仕えること。 |
紅葉良媒 | こうようりょうばい | 中国唐の時代、うゆうというお人が御溝(ぎょこう)で一枚の詩を書いた紅葉を拾った。そこで、うゆうは別の紅葉に詩を書いて川に流し、宮女、韓夫人(かんふじん)がそれを拾い、間をとりもったのが縁となって、結婚したという故事によるもの。 |
後来居上 | こうらいこじょう | 「後に来て、上に居る」。後から来た者が先行していた者を追い抜く。後輩が先輩を追い抜くことのたとえ。 |
洽覧深識 | こうらんしんしき | 見聞が広く、博識なさま。 |
興利除弊 | こうりじょへい | 有益な事業を興し、無益な事業を廃すること。いいことを伸ばし、弊害を除去すること。 |
江流之勝 | こうりゅうのしょう | 揚子江の流れの景色が美しいこと。 |
降竜伏虎 | こうりゅうふくこ | 竜を降(くだ)し、虎を伏す。強大な敵を打倒することのたとえ。 |
黄粱一炊 | こうりょういっすい | 一炊之夢に同じ。 |
蛟竜雲雨 | こうりょううんう | 英雄や豪傑が、時運にめぐり会って才能を発揮すること。 |
膏粱子弟 | こうりょうしてい | 富貴の家に生まれた人のこと。富裕な家の子供。美食する子弟。「膏」は脂(あぶら)の乗った肉。「粱」は味のいい飯(あわ)のこと。膏・粱で美食を表す。転じて富貴の家、財産家のたとえとなった。 |
甲論乙駁 | こうろんおつばく | 議論がまとまらないこと。 |
高論卓説 | こうろんたくせつ | 程度の高い論議。すぐれた意見。立派な理論など。 |
孤雲野鶴 | こうんやかく | 「孤雲」は空に漂うちぎれ雲。「野鶴」は群れから離れて住む一羽の鶴。俗世間を捨て、名利を超越して隠居する人のたとえ。 |
孤影悄然 | こえいしょうぜん | ひとりぼっちでさみしそうなようす。しょんぼりして元気がないさま。 |
胡越一家 | こえついっか | 胡は北方のえびす。越は南方のえびす。中国全土が統一されること。 |
胡越之意 | こえつのい | 互いに遠く隔たり、全く疎遠であること。気持ちが全く合わないたとえ。胡は中国北方の、越は南方の異民族。この二つの民族の遠い関係から出た言葉。 |
古往今来 | こおうこんらい | 昔から今日に至るまで変わりがない様子。 |
湖海之士 | こかいのし | 地方にいる民間の有能な人物のたとえ。「湖海」は世の中、世間、民間をさし、都に対し、地方をいう。 |
狐仮虎威 | こかこい | 「虎の威を借りる狐」のこと。他人の威勢をかさに着て威張ること。また、背後の力を利用してのさばるたとえ。 |
狐疑逡巡 | こぎしゅんじゅん | 事に臨んで疑いためらって決心のつかないさま。思いきりがわるくぐずぐずしていること。 |
呼牛呼馬 | こぎゅうこば | 他人からどんなに批判されても、平気でいることのたとえ。何でも「言いたい奴には言わせておけ」という意味。 |
狐裘蒙戎 | こきゅうもうじゅう | 富貴な人が乱行をほしいままにし、その結果国が乱れるということ。狐の皮衣の毛が乱れているの意味。 |
古琴之友 | こきんのとも | 良く自分を知ってくれる友。昔、琴の名人伯牙が、自分の琴の音色をよく聞き分けてくれた鍾子期の死後、弦を断ってふたたび琴を弾かなかった故事。 |
黒衣宰相 | こくいのさいしょう | 僧侶の身分で天下の政治に参画する人のたとえ。徳川家康の政治顧問として活躍した天海僧正がその典型。黒衣は僧侶の衣装からその身分をあらわす。 |
国威発揚 | こくいはつよう | 国の威光を輝かせ、高くあらわすこと。 |
告往知来 | こくおうちらい | 「往を告げて来を知る」洞察力が鋭く、打てば響く反応のよさをいう。往は、いにしえ、過去のこと。「知来」は未来を知ること。 |
轂撃肩摩 | こくげきけんま | 車のこしきとこしきが打ち合い、人の肩と肩が擦れ合う。繁華で、人が群集するさまをいう。 |
国士無双 | こくしむそう | 国の中で他と比べる者のないようなすぐれた大人物、偉大な人材のことをいう。 |
刻舟求剣 | こくしゅうきゅうけん | 時勢の変化に気づかず、古い習慣に固執する愚か者のたとえ |
克伐怨欲 | こくばつえんよく | 四つの悪徳。克は勝つことを好むこと。伐は自分を誇ること。怨は人を恨むこと。欲はむさぼること。 |
黒白分明 | こくびゃくぶんめい | はっきりとしていること。是非、善意の明らかなことをいう。 |
黒風白雨 | こくふうはくう | 荒い風とにわか雨。暴風雨をいう。 |
国利民福 | こくりみんぷく | 国家の利益と民衆の幸福。 |
刻露清秀 | こくろせいしゅう | 秋の爽快な気配を表現する言葉。「刻露」は木々の葉が落ちて、山の稜線がすっかり現れること。秋の景色の形容。秋の天気、景色のさっぱりとしてすがすがしいさまをいう。 |
狐群狗党 | こぐんくとう | 「狐朋狗党」ともいう。ろくでもない連中の集まりのたとえ。悪人仲間、そのグループのこと。きつねの群れと、野良犬のグループ。 |
孤軍奮闘 | こぐんふんとう | 援軍がなく、周囲から孤立した小数の軍勢でよく戦うこと。 |
虎渓三笑 | こけいさんしょう | 学問や芸術の話に熱中して、道中の長さを忘れること。虎渓は江西省の盧山にある谷の名。友人の帰りを送りながら、話に熱中のあまり虎渓を渡っても気づかず、三人で思わず顔を |
虎穴虎子 | こけつこじ | 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。「虎の子」を得るためには、危険を承知で冒険しなければ実現しない、という意味。 |
胡言乱説 | こげんらんせつ | わけのわからない言説。 |
虎口讒言 | ここうざんげん | 人を窮地に陥れるような告げ口や、そしりごと。 |
枯槁之士 | ここうのし | 落ちぶれた士。 |
股肱之臣 | ここうのしん | 頼りになる家来のこと。 |
孤孤単単 | ここたんたん | ひとりぼっち。 |
心如涌泉 | こころようせんのごとし | 心が、盛んに吹き出る泉のように奔放なこと。 |
古今東西 | ここんとうざい | 昔から今に至るまで、東西四方あらゆる場所においての意。いつでもどこでも。 |
古今独歩 | ここんどっぽ | 昔から今に至るまで及ぶものがないさま。他に比べるものがない。 |
古今無双 | ここんむそう | 昔から今まで並ぶものがないほどすぐれていること。 |
古今無比 | ここんむひ | 古今にわたって比べるものがないこと。 |
虎視眈々 | こしたんたん | 油断なく機会をねらっているようす。 |
虎視眈眈 | こしたんたん | 虎が獲物を狙って鋭い眼でじっと見下ろすようす。野望を遂げようとして機会をじっと狙う。虎視耽々。 |
孤城落日 | こじょうらくじつ | 孤立した城と西に沈む夕日の光。昔の勢いを失い、助けるものもなく、ひたすら没落に向かう状態。 |
古色古香 | こしょくここう | 古くなった色と香り |
古色蒼然 | こしょくそうぜん | 長い年月を経て、見るからに古びた趣をたたえているさま。古めかしいようす。 |
故事来歴 | こじらいれき | 物事の、起源からそのたどった過程や歴史。物事のいろいろな由来や因縁のこと。 |
胡思乱想 | こしらんそう | 無駄な考え。 |
胡思乱量 | こしらんりょう | 無駄な考え。 |
古人堂奥 | こじんのどうおう | 昔の優れた人の位置・境遇。 |
古井無波 | こせいむは | 水の枯れた古井戸には、水がないから波も立たぬ。肝っ魂がしっかりしていて心が動揺しないこと。 転じて未亡人が再婚しないことにも言われる。 |
姑息之政 | こそくのまつりごと | 一時のがれの政治。その場の間に合わせの政治。 |
誇大妄想 | こだいもうそう | 自分の現在の状態を大げさに空想すること。 |
涸沢之蛇 | こたくのへび | 相手をうまく利用して、双方が利益を得ること |
炬燵水練 | こたつすいれん | 実際には役に立たない研究や議論のこと |
壺中之天 | こちゅうのてん | 俗世間からかけ離れた別天地のこと |
壷中天地 | こちゅうのてんち | 別世界。別天地。仙境。また、酒を飲んで俗世間を忘れる楽しみ。漢代、仙人の壷公が、一つの壷を家の代わりにして、酒を楽しみ俗世間を忘れたという故事。 |
胡蝶之夢 | こちょうのゆめ | 夢と現実の区別がつかないこと |
国家柱石 | こっかのちゅうせき | 国家の重い責任を負う大臣や武将。 |
酷寒猛暑 | こっかんもうしょ | 厳しい寒さと激しい暑さ。 |
克己復礼 | こっきふくれい | 自分の欲望に打ち勝ち、社会の規範に従って行動すること。 |
刻苦精進 | こっくしょうじん | 心身を苦しめて、懸命に努力すること。 |
刻苦精励 | こっくせいれい | 非常に苦労して、努力し励むこと。 |
刻苦勉学 | こっくべんがく | 非常に努力して、勉学に励むこと。 |
刻苦勉励 | こっくべんれい | ひたすら努力を重ね、苦労して勉学や仕事に励むこと。 |
滑稽之雄 | こっけいのゆう | 泉のように智謀のわきおこる第一等の知者をいう。 |
骨肉相食 | こつにくそうしょく | 肉親同士が争うこと。 |
骨肉之争 | こつにくのあらそい | 血縁者同士の争いのこと |
骨肉之親 | こつにくのしん | 親子・兄弟など血をわけた身内の者をいう。肉と骨とが離れられないような深いつながり。親族。 |
固定観念 | こていかんねん | かたくかたまった、一定の考え方 |
鼓跌酣眠 | こてつかんみん | 太鼓が転げたようなさまでぐっすり眠る。 |
涸轍鮒魚 | こてつのふぎょ | 水の涸れた轍の跡にいる魚。 非常な苦難の中で危機が目前に迫っていて、直ちに救助を必要とすること。 |
孤独矜寡 | こどくかんか | 四種の窮民。孤児・老いて子のない者・老いて妻のない者・老いて夫のない者。 |
小糠三合 | こぬかさんごう | わずかな財産のことをたとえていう。 |
胡馬北風 | こばほくふう | 故郷の忘れがたいことのたとえ。北方の胡の地に生まれ育った馬は、他国にあっても北風が吹くごとに故郷を慕っていななくという意から。 |
小春日和 | こはるびより | 11月〜12月にかけての良く晴れたひより。 |
呼風喚雨 | こふうかんう | 風を呼び、雨を降らすことから、英雄風雲児が興るさまのたとえ |
鼓腹撃壌 | こふくげきじょう | 満腹で腹鼓をうち、地面を踏みならすことから、人々が平和で安楽な生活を喜び楽しむさま。太平の世のたとえ。 |
鼓舞激励 | こぶげきれい | ひとを励まし元気を出させること。ひとを奮い立たせはげますこと。 |
古貌古心 | こぼうこしん | 古人の面影と心。気持・外見とも古人のように、まっすぐで素朴なこと。 |
孤峰絶岸 | こほうぜつがん | 山の高くそびえるさま。また、文章が他から抜きん出て優れるようす。 |
枯木寒岩 | こぼくかんがん | 枯れ木と、冷たい岩。冷たく枯れ果てた状態のたとえ。また、そのように心に暖かみのない人間のたとえ。 |
枯木寒厳 | こぼくかんがん | 枯れた木と冷たい岩のごとく、世俗を超越して枯淡の境地にあるさま。 |
枯木死灰 | こぼくしかい | 枯木と冷たい灰。心に温かみがない人。情けを知らない人。 |
孤立無援 | こりつむえん | ひとりぼっちで誰の助けもないこと。 |
孤陋寡聞 | ころうかぶん | 孤独で友がなく、見聞が狭く、知識が浅いこと。 |
今案意楽 | こんあんいらく | 現在の考えを最上のものと思って楽しむ。今の考えを素晴らしいものとして得意になり楽しむこと。 |
梱外之任 | こんがいのにん | しきみ(門の内外のしきり)より外の任務の意味。将軍の職務。 |
困苦欠乏 | こんくけつぼう | 物資の不足などからくる困難な状況に苦しむこと。 |
金剛不壊 | こんごうふえ | 非常に堅く、決してこわれないこと。志をかたく守って変えないことのたとえ。 |
恨紫愁紅 | こんししゅうこう | 花の姿の哀れなさま。 |
混水摸魚 | こんすいもぎょ | 水をかき混ぜて魚が混乱しているときに、その魚を狙って捕まえるという意味。 |
今是昨非 | こんぜさくひ | 過去のあやまちを今はじめて悟ること。今になって過去の誤りに気付くこと。これまでのあやまちを後悔していう。 |
懇切丁寧 | こんせつていねい | 親切で、細かな点まで気を配ること。 |
渾然一体 | こんぜんいったい | 別々のもの、いくつかの物が溶け合って一体となっているさま。 |
昏定晨省 | こんていしんせい | 夜は父母の布団を敷き、朝は機嫌を伺い、子が親に日夜よく仕えること。 |
蒟蒻問答 | こんにゃくもんどう | とんちんかんな会話。意味をなさない話のやりとり。 |
魂飛魄散 | こんぴはくさん | 「魂飛び魄散ず」とも読む。びっくりすること。魂・魄はともにたましい。 |
今来古往 | こんらいこおう | いにしえから今に至るまで |
金輪奈落 | こんりんならく | 地下の最も深い所の意から、物事のきわまる所、極限をいう。どこまでも、絶対に。 |
今輪奈落 | こんりんならく | どこまでも。とことん。 |